センター続投で「SKE48の良さを広めていけるように託された」
―― 熊崎さんはセンター続投です。1月14日の配信では、続投を知らされた時の様子が流れていましたが、涙を流して喜んでいました。その時の気持ちを教えてください。
熊崎: めちゃくちゃ嬉しかったです。すごく自信に変わりました。2回立たせていただけたというのは、「まだ引っ張っていってほしいって思ってくれているんだな」、「熱い気持ちが伝わったから立たせていただけているのかな」といったことだと受け止めています。やはり(センター)1作目はプレッシャーがあって、楽しいという気持ちだけでいられる場所ではなかったと自分では正直思っていました。ですが、(1作目で)いろいろな経験をしたから、2作連続でセンターという場所に立たせていただけるということで、「どんとやろう」「私がSKE48のセンターだ」という気持ちで堂々と立っていられるようになったと思います。ファンの皆さんは前作で初めてセンターに立てたことをすごく喜んでくれましたが、そこをゴールにしたくないと自分も言っていましたし、ファンの皆さんも、「ここで満足していかずに、もっと前を、もっと上を」と言ってくださっていたので、2作目のセンターは夢でもあり目標でもありました。その努力が実を結んだ、やってきてよかった、とすごく思っています。
―― そういえばHKT48もセンターが前作から続投しています(「いぶくる」こと石橋颯さんと竹本くるみさんによるダブルセンター)。J-CASTニュースのインタビューでは、1作目は「『私でいいのかな』という感じ」だったのに対して、2作目は「胸を張って立てている」と話していました。やはり2作目だと、景色は相当変わるものですか。
熊崎: やはり1作目では、初めて経験することや感じること、プレッシャーもあって、いつもの自分を出し切ろうと思っても、なかなか出せなかったという後悔が少しありました。その中でも必死に頑張って努力が結ばれた結果としての2作目なのかなと思うので、今回の2作目は自信を持って堂々と自分らしく、SKE48の顔になって頑張っていけたらと思っています。
―― なぜ続投できたと思いますか。このあたり、もう少し詳しく聞かせてください。
熊崎: 真面目にずっとがむしゃらにやってきた、というのは自分の強みではあると思っているのですが、「SKE48を体現しているね」と言ってくださる方が多いのは、すごくうれしいです。憧れの先輩の姿をたくさん見てきて、12年もやってきているので、誰よりもSKE48を見てきた自信はあります。だからこそ、そのSKE48の良さを広めていけるように託されたのではないかと思います。今作ではメンバーがガラリと変わる中でもセンターは変わらずに立たせていただけたというのは、何かしら私に立つ理由があったからこそだと思うので、その理由をちゃんと見出して、しっかり「熊崎がセンターでよかった」と思ってもらえるように頑張りたいです。
―― 伊藤さんは初の選抜入りです。感慨や、MV撮影の感想などあれば聞かせてください。
伊藤: MVを撮っているときは、まだちょっと夢みたいな感覚があって、すごく胸を張って「私は選抜メンバーです」と言えるぐらいの実感は、正直ありませんでした。目の前のことに必死すぎて、他のことをあまり考えていなかったので、緊張する暇もありませんでしたね。
―― では、撮影してみて「やっぱり選抜メンバーは違う」と感じたことはありましたか。例えば振り入れのスピードとか......。
伊藤: めちゃめちゃ早かったです......!私は最後列の一番端で踊らせていただいていて、Vの字になったときに、すごく前がよく見えます。12人で以前より6人減っているはずなのに、先輩方1人1人のオーラとか魅力がすごすぎて、減ったとは思えないくらいです。本当にたくさん後ろから見て学ばせていただいています。
(後編に続く。3月23日掲載予定です)
井上瑠夏さん プロフィール
いのうえ・るか 2001年生まれ、熊本県出身。16年に8期生としてSKE48に加入。25枚目のシングル「FRUSTRATION」(19年)で初選抜。それ以降の全シングル表題曲に参加している。24年11月に写真集「僕から先に言わせてくれ」(扶桑社)発売。愛称は「るーちゃん」。
伊藤実希さん プロフィール
いとう・みき 2002年生まれ、愛知県出身。19年に10期生としてSKE48に加入。今作「Tick tack zack」で初選抜。25年4月のチーム再編成で、Team KIIのリーダーに就任予定。24年に東京マラソンで初のフルマラソンに挑戦し、完走。テレビ番組「SASUKE」(TBS)の「アイドル予選会」で優勝し、本選に出場した。
熊崎晴香さん プロフィール
くまざき・はるか 1997年生まれ、愛知県出身。12年に6期生としてSKE48に加入。15枚目のシングル「不器用太陽」(14年)で初選抜。19枚目の「チキンLINE」(16年)以降の全シングル表題曲に参加している。趣味のひとつが競馬で、19年からコラム「ハルカ伸るか!反るか!」(東京スポーツ)を連載している。23年8月に写真集「表情ガール」(扶桑社)を発売。