人数減って「間違えたらばれやすい」
―― 全体のシーン以外に、メンバーごとのシーンもありました。井上さんは何かお菓子を食べていましたね?
井上: 私が一番好きな色のピンク色が背景のシーンで、風船もあったり、かわいらしい雰囲気の中で(小型カメラの)GoPro(ゴープロ)を持って自撮りしたりマカロンを食べたり、ちょっと寝そべってみたりしました。とてもお気に入りのシーンです。
伊藤: 私は24年には東京マラソンを走らせていただいたり、(障害物レース番組の)「SASUKE」(TBS)のアイドル予選会で優勝して「SASUKE」本選に出たり、スポーツの面で自分がやりたい活動ができた1年でした。それをスタッフさんが汲み取ってくださって、小中6年間やっていたバスケットボールがテーマのシーンです。服装もスポーティーで、「ザ・スポーツ女子」という感じでMVを撮らせていただきました。
熊崎: 今回の私のソロシーンは、意志を強く持って「頑張っていくぞ」という、かっこいい女性を表現しています。衣装も赤と黒でパキッとして、大人なかっこよさが引き出せるような衣装を用意していただいたので、それに合わせて、いつも以上にクールなメークをしていただきました。自分としては明るい、どちらかというと、いつも笑っている感じの性格で、ファンの皆さんもそういう熊崎をイメージしていると思います。前作をきっかけに、かっこいい熊崎も好きだなと言ってくださる方が増えてきました。今回もそんな姿を見せられるので、「センターだから頑張るぞ」という強い意志を持った、強い表情などを見ていただけたら嬉しいです。
―― 前作「告白心拍数」では18人いた選抜メンバーが、今作では12人と大幅に減り、続けて選抜メンバー入りしているのは熊崎さん、井上さんを含む8人のみです。雰囲気は変わりましたか。
井上: (全員集合しても)「これで本当に全員なのかな?」と人数が少なく感じました。ダンスシーンで、最後に全員が横1列に並んで前に歩いて行く、という振り付けがあったのですが、18人だったら人数が多くてステージに収まりきらないかもしれないと思いました。そういう意味で12人だというのを実感しましたし、新しいSKE48を作っているんだ、とも感じました。
熊崎: 本当に色々なシチュエーションのソロシーンを撮っていただいて、1人1人の個性やキャラが分かりやすくなっているというのは、12人だからこそできたことだと思います。
―― 確かに1人あたりの露出は増えますからね。振り入れのやりやすさは、人数によって変わったりするものですか。
井上: 緊張感はありましたね。
熊崎: 初選抜のいとみき(伊藤さん)も真剣に踊っているのを見て私も刺激を受けて、奮い立たされました。
―― 人数が少なくなると先生から怒られる回数が増える、といったことはありますか?
伊藤: 間違えたらばれやすいですね......!