コンビニに「床の間」が存在する非常に珍しい光景がXで広く関心を集めている。群馬県に9店舗、神奈川県に1店舗を展開する、ゼンショーホールディングス(HD)のコンビニチェーン「さくらみくら便利店」で実際に撮影された写真だ。店側に設置の狙いを聞いた。
「インディーズコンビニに行ったら」驚きの店内
Xユーザー・紺谷愛(@kontaniai)さんが2025年3月17日に「地元にしかないインディーズコンビニに行ったら、陳列棚の間に床の間があって怖かった」と写真を投稿した。
店内は蛍光灯が明るく照らし、一見してコンビニらしい作りだが、壁際にある冷蔵食品棚のならびが一部途切れて「床の間」になっている。中は温かみのある光が差し、掛け軸や障子の小窓、1段高く設置された床板が確認できる。
投稿は19万超の「いいね」を集め、「怖いより笑っちゃいますね」「めっちゃかわいい」「お客様をもてなす心が表れていて素敵」「格好良い 和の心を持つコンビニ」といった心和むような反応が上がっている。
あまりに珍しかったためか、「何かしらの仕掛けがありそうw」「乗ったらエレベーターみたいに動きそう(笑)」「壁がくるっと回ると店長出てくるやつ?」「掛け軸の後ろが秘密の抜け道になってて、そこから逃げられるようになってる...???とかだったら楽しいねぇwww」などと大喜利状態にもなっている。
「地域の皆さまに親しみを持っていただける店舗にしたいとの想い」
撮影場所は「さくらみくら便利店」だった。では、どのような経緯で「床の間」が設置されたのだろうか。さくらみくら担当者は21日、J-CASTニュースの取材に、詳しい経緯を下記のように説明した。
「さくらみくら便利店は、日本発のコンビニとして、桜の花のように地域に根差し笑顔を届ける存在になりたいという想いから創業したコンビニです。
生活必需品や食品が24時間手に入るのはもちろんのこと、出来立てあつあつの状態で提供することにこだわり店内調理でお作りしている『みくら食堂』のお弁当も、いつでもご利用いただけます。
お問い合わせいただいた『床の間』については、創業の想いとともに地域の皆さまに親しみを持っていただける店舗にしたいとの想いから、一部店舗にてオープン時より設置しております」
これまでの客の反響についても尋ねると、担当者は次のように思いを明かした。
「この度の反響より前に特別な反響をお寄せいただいたことはございませんでしたが、今回大きな関心をお寄せいただき大変驚くとともに、ぜひこの機会に『さくらみくら便利店』について皆さまに知っていただければと感じています」
さくらみくらの床の間は
— 【公式】さくらみくら便利店 (@sakuramikura_jp) March 18, 2025
日本発のコンビニとして、
地域の憩いの場として、
「親しみを持っていただける店舗にしたい」
という思いから設置しました????
全店に設置しておりませんので
見つけた方はラッキーかも????
ぜひさくらみくらへお越しください✨ pic.twitter.com/9M3EJZchf8