「インバウンド旅客の国内線利用を、コロナ禍前から7割増加」
国際線が成長を見込めるのとは対照的に、国内線の需要は頭打ち。機材の小型化や単価アップ、インバウンド客による需要の掘り起こしに力を入れたい考えだ。
「需要需給環境に応じた柔軟な路線便数計画と、イールド(客単価)の向上に加え、インバウンド旅客の国内線利用を、コロナ禍前から7割増加させ、利益性を向上させていく。万博を契機に、多くのお客様にご利用いただくことを期待している」(鳥取氏)
JALの国内線でインバウンド客が占める割合は「3%ぐらい。きわめて少ないという認識」(斎藤祐二副社長)。斎藤氏によると、インバウンド客にとっての日本の魅力のひとつは「『新幹線に乗れる』ということ」だが、国内線の定時性や利便性が世界的にも高水準だという点があまり知られていないとして、「航空利用の利便性をしっかり訴えていく」と話した。
(J-CASTニュース編集委員 兼 副編集長 工藤博司)