センバツで異変...常連&強豪の「大阪勢」98年ぶり出場校ゼロの衝撃 なぜ苦戦?指摘される影響は

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   2025年3月月18日に開幕したセンバツ高校野球で、過去の大会にない大きな変化があった。大阪勢が98年ぶりに出場校ゼロだった。

  • 春のセンバツはじまる
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  • 第97回選抜高等学校野球大会 組み合わせ表(日本高等学校野球連盟ウェブサイトより)
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履正社と大阪桐蔭、秋季近畿大会の初戦で敗退

   センバツ出場に向けての参考とされている、昨年(24年)の秋季大会にさかのぼる。

   大阪1位で出場した履正社、2位の大阪桐蔭が秋季近畿大会に出場したが、いずれも初戦で敗退。3位の大阪学院大高も準々決勝で東洋大姫路に0-4で完敗を喫した。25年1月24日のセンバツ出場校発表の日に、大阪勢が選出されなかったことはやむを得ないだろう。

   全国屈指の強豪校がひしめく大阪勢がなぜ苦戦したのか。高校野球を取材するスポーツ紙記者は「低反発バットの影響が大きいと思います。想像以上にボールが飛ばなくなり、良い投手が1人いれば番狂わせを起こせる可能性が上がっている」と指摘する。

「しっかり芯で捉えないと打球が飛ばない」

   低反発バットは野手の安全性を確保することや、投手の負担を軽減する目的で22年から2年間の移行期間を経て昨年(24年)の春季大会から導入された。

   バットの最大直径は67ミリ未満から64ミリ未満、打球部の金属の厚さは3ミリから4ミリ以上に規定が変更になった。

   関西の公立校で指導するコーチは

「しっかり芯で捉えないと打球が飛ばない。飛距離が5メートルは落ちている感覚があります。身体能力で相手の方が上でも守備力を強化し、ローゲームの試合展開に持ち込めば勝機が見出だせる。大阪桐蔭、履正社などの強豪校は打力で圧倒できないので、やりづらい部分があるんじゃないですかね」

と分析する。

   低反発バットを導入後に本塁打数が大幅に減った中で、問われるのは対応能力だ。芯できっちり捉える技術力を高め、小技や機動力を絡めてどう得点を奪うか。

   センバツ高校野球で熱戦を期待すると共に、今大会は不参加だった大阪勢の逆襲に期待したい。(中町顕吾)

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