「しっかり芯で捉えないと打球が飛ばない」
低反発バットは野手の安全性を確保することや、投手の負担を軽減する目的で22年から2年間の移行期間を経て昨年(24年)の春季大会から導入された。
バットの最大直径は67ミリ未満から64ミリ未満、打球部の金属の厚さは3ミリから4ミリ以上に規定が変更になった。
関西の公立校で指導するコーチは
「しっかり芯で捉えないと打球が飛ばない。飛距離が5メートルは落ちている感覚があります。身体能力で相手の方が上でも守備力を強化し、ローゲームの試合展開に持ち込めば勝機が見出だせる。大阪桐蔭、履正社などの強豪校は打力で圧倒できないので、やりづらい部分があるんじゃないですかね」
と分析する。
低反発バットを導入後に本塁打数が大幅に減った中で、問われるのは対応能力だ。芯できっちり捉える技術力を高め、小技や機動力を絡めてどう得点を奪うか。
センバツ高校野球で熱戦を期待すると共に、今大会は不参加だった大阪勢の逆襲に期待したい。(中町顕吾)