50代以上ITエンジニアが転職市場でモテモテのなぜ 年収アップするのはどんな人?/リクルート・丹野俊彦さん

建築予定地やご希望の地域の工務店へ一括無料資料請求

創業まもない企業でも、マネジメントができるエンジニアを求めている

――Bさんは一時的に年収が下がっても、長く働けることを重視したわけですね。

丹野俊彦さん Cさんは、金融機関でのシステム企画・海外事業の立ち上げからコンサルティングファームの海外事業立ち上げマネジャーに転進しました。部長の役職定年を迎え、後進の指導が業務のメインでしたが、現場で活躍したいという思いがあり転職を決意されました。

転職先では海外事業立ち上げの経験が活かせるとともに、周囲のサポートではなくご自身が主体となって働けることが決め手になりました。企業がCさんを評価したポイントは、海外事業の立ち上げ経験があり即戦力になっていただけること、チャレンジするスタンスが評価されました。

――Cさんの場合は、仕事のやりがいに惹かれたわけですね。

ところで、リポートでは「COBOL」のスキルとは関係なく、創業したばかりで事業を広げたい企業でも、マネジメントができるエンジニアとしての需要があると示されています。50代以上の人にとって明るい話ですが、どういうことでしょうか。

丹野俊彦さん あるIT企業では、顧客からの案件需要の高まりから人員を増加する必要があり、定年を70歳に引き上げて大手ベンダーの役職定年間際の方を積極的に採用しています。

社内の若手や中堅メンバーの育成とマネジメントを担うことができ、かつエンジニアとしてご自身で手を動かすこともできる人材が求められているからです。

管理職に就いていた方だけでなく、プロジェクト運営においてメンバーや協力会社のマネジメントを行っていた経験が評価されることも。ですので、これまでのご自身の経験を棚卸し、マネジメントに生かせるものを探してみるとよいと思います。
姉妹サイト