首相の強みは少数与党?田崎史郎氏が推測する「石破おろしは起きない」理由

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   10万円商品券問題もあって、朝日新聞社が2025年3月15、16日に行った全国世論調査(電話)では石破茂内閣の支持率は2月の40%から26%に急落、政権発足以来最低となった。自民党内では早速、反石破の議員たちから「石破では参院選を戦えない」という声が上がっているが、これから石破おろしは起こるのか。

   政治ジャーナリストの田崎史郎氏は3月17日放送の「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)で、「僕はね、石破おろしは起きないんじゃないかと思ってるんですよ」と見立てた。その理由として、「いま少数与党なので、自民党総裁に選ばれたからといって、その方が首相指名選挙で新首相になれるかはわからないんです。なれなかったら、自民党は権力を失うんです。でも、石破さん(が続く)なら権力を維持し続けることができる。閣僚も副大臣のポストもある」と解説した。

  • 果たして「石破おろし」は起きるのか(2024年12月撮影)
    果たして「石破おろし」は起きるのか(2024年12月撮影)
  • 総裁候補のひとりとして名前が出た林芳正官房長官
    総裁候補のひとりとして名前が出た林芳正官房長官
  • 果たして「石破おろし」は起きるのか(2024年12月撮影)
  • 総裁候補のひとりとして名前が出た林芳正官房長官

自民が右寄り後継総裁を選ぶと政権失う

   石破内閣のままなら権力も大臣ポストもあるが、総辞職したらその先はどうなるかわからないという。たとえば、こんな事態も想定されると分析した。

「新総裁に極めて右寄りの人が選ばれたとしますね。(その場合)野党は(首相指名選挙で)結束する可能性があるので、自民党は政権を失っちゃう。石破政権の強みは、結局、少数与党であること。結構、強みになっている。逆に」

   視聴者からは「仮に石破内閣が退陣した場合、総理・総裁の最有力候補はどなたでしょう?」という質問があった。

後継候補は林芳正、茂木敏充、加藤勝信

   田崎氏は「野党が結束するような候補者だと、自民党総裁が総理になれないんですよ、きっとね。そうすると、穏健保守だと仮定すると、官房長官の林芳正さん、元幹事長の茂木敏充さん。こういう方の名前が出てくるだろうなと思います。あと、加藤勝信財務大臣ですかね」と3人をあげた。

   羽鳥慎一キャスターは「それ以外の方だと、野党が一つになる可能性が高くなるということですね」と言い、田崎氏は「そうしたら自民党は政権を失う」とうなずく。石破おろし=自民党の政権転落ということのようだ。

(シニアエディター 関口一喜)

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