10万円商品券問題もあって、朝日新聞社が2025年3月15、16日に行った全国世論調査(電話)では石破茂内閣の支持率は2月の40%から26%に急落、政権発足以来最低となった。自民党内では早速、反石破の議員たちから「石破では参院選を戦えない」という声が上がっているが、これから石破おろしは起こるのか。
政治ジャーナリストの田崎史郎氏は3月17日放送の「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)で、「僕はね、石破おろしは起きないんじゃないかと思ってるんですよ」と見立てた。その理由として、「いま少数与党なので、自民党総裁に選ばれたからといって、その方が首相指名選挙で新首相になれるかはわからないんです。なれなかったら、自民党は権力を失うんです。でも、石破さん(が続く)なら権力を維持し続けることができる。閣僚も副大臣のポストもある」と解説した。
自民が右寄り後継総裁を選ぶと政権失う
石破内閣のままなら権力も大臣ポストもあるが、総辞職したらその先はどうなるかわからないという。たとえば、こんな事態も想定されると分析した。
「新総裁に極めて右寄りの人が選ばれたとしますね。(その場合)野党は(首相指名選挙で)結束する可能性があるので、自民党は政権を失っちゃう。石破政権の強みは、結局、少数与党であること。結構、強みになっている。逆に」
視聴者からは「仮に石破内閣が退陣した場合、総理・総裁の最有力候補はどなたでしょう?」という質問があった。