行き過ぎたルッキズムが若者の心を狂わせる 美醜に苦しめられ、比較にとらわれ...個性さえ失くす末路

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レベルが高い人を見ては気分が塞ぐ

   「顔さえ良ければ」の精神がすっかり染みつき、毎日誰かと比べるようになれば、美しさを自分の中で義務化する。

   これが、整形依存や見た目に執着し始める合図。常に鏡を見て、ああでもない、こうでもないとなり、徐々に何をしても満たされなくなる。第三者から見ればすでに完璧に見えても、当の本人が納得をしなければ、ずっと美醜に苦しめられるのだ。

   たとえ美容整形手術に踏み切らなくとも、見た目への執着が激しければ、自分の顔を見るたびに落ち込むなどして、精神的にダメージを受けるパターンも多い。

   この手のケースは、最も解決が難しい。レベルが高い人を見ては気分が塞ぎ、己の心を傷つける原因となる。整形や大きな変化をもたらすメイクに辿り着けないからこその歯がゆさが自虐へとつながり、すぐに誰かと比較する悪いクセがつく。

   そうした考え方の筋道を経て、思想が歪みきると「あの子は可愛いから特別だ」「私はブスだから特別扱いをしてもらえない」なんて驚きの発想に至り、次第にドツボへはまる。

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