中央のりかえ口、日本橋口から入るとエレベーター使えない
「東京駅で、東海道新幹線ホームまでエレベーターをご利用される場合には、南のりかえ口、八重洲南口または八重洲中央南口をご利用いただく必要があるため、案内掲示のほか駅係員の声掛け等でもご案内しています」
八重洲南口、八重洲中央南口は、駅から直接新幹線に乗る改札で、南のりかえ口からの改札内空間につながっている。つまり、中央のりかえ口、日本橋口からの他の2つの空間では、エレベーターが現状ないため利用できないわけだ。
案内掲示は、いくつかの場所にあり、エレベーターはここにあるといった表示がされているという。また、各改札では、駅員が立つなどして案内しているとした。
なぜこうした構造になっているのかについては、こう述べた。
「東京駅のエレベーターについては、移動等円滑化基準を踏まえつつ、ホーム上のお客様の安全確保を大前提として、駅コンコース及びホーム上の各種設備、柱・梁などの構造上の制約、またお客様の流動性等を総合的に勘案したうえで、最適な配置としております」
つまり、駅の構造上の制約があるほか、在来線からの乗り換えがある大きなターミナル駅で客の流動性が高いことから、エレベーターが設置できない空間があったり、空間同士の連絡通路が作れなかったりするということだ。
ベビーカーや車イスの利用者にどう対応しているのかについては、こう答えた。
「当社は、全てのお客様に等しく『ご自身で』『安全に』ご利用いただくことが大切であると考えており、駅や列車といった施設や設備は、いわゆるバリアフリー法の趣旨に則り、計画的に整備しております」
「駅のバリアフリールートについては整備基準が定められており、当社では、計画的に整備を進めるとともに、適宜、駅係員によるご案内でも対応しています。今後とも、ご自身で安全にかつ快適、便利にご旅行いただける環境を提供してまいります」
(J-CASTニュース編集部 野口博之)