韓国スポーツメディア「SPOTVNEWS」(ウェブ版)が2025年3月14日、韓国で物議をかもした大リーグのロサンゼルス・ドジャースに所属するフレディ・フリーマン内野手(35)の発言を検証した。
「ソウルは気に入らなかったのだろうか?」
韓国で問題視されたのは、フリーマンが日本で開催される開幕シリーズ(18日~東京ドーム)に向け、米メディアの取材に語ったコメントだ。
スポーツ紙の報道によると、フリーマンは、24年に行われた韓国での開幕シリーズ(ドジャース対パドレス)と比較し、こう語ったという。
「韓国のときより10倍すごいことになるだろうね。僕たちの予想を吹き飛ばすようなエキサイティングなものになると思う。韓国に到着したときもかなりクレイジーだったが、東京に着いたときどうなるか想像もつかないよ」
このようなフリーマンの発言に、韓国メディアは過敏に反応。「無礼なフリーマン」「ソウルは気に入らなかったのだろうか?」「あえてなぜ比較する?」、「韓国ファンに配慮はないのか」などと、複数のメディアが批判的に報じた。
「SPOTVNEWS」は、他メディアとは角度を変え、インターネット上での日韓ファンの反応に言及。「『韓国より10倍期待』物議のフリーマン発言、日本のファンたちは積極的に支持した」とのタイトルで記事を公開した。
「韓国と日本ファンの反応が交錯している」
記事は、「日本に出国する前、『韓国より10倍期待される』とし、東京シリーズに向けた期待感を表わしたフレディ・フリーマンの発言に対して、韓国と日本ファンの反応が交錯している」とし、日韓ファンの反応の相違を分析した。
同メディアは、「フリーマンの発言は、韓国での経験を否定するのではなく、東京シリーズへの期待感を強調するための発言と思われる」とした上で、韓国ファンの反応に言及。
「韓国ファンにとっては、聞き手によって解釈の余地があるのも事実だ。実際、一部の国内ファンはフリーマンが『10倍』という直接的な数字を使ったことに対して、残念だという反応を見せた」
日本のファンの反応については、インターネット上で「フリーマンは大谷と公私ともに仲が良く、ドジャースには山本と佐々木もいるので、リップサービスをしたのだと思う」「なぜ問題になるのか理解できない」などの声が上がっていることを紹介した。
今回の東京での開幕シリーズには、ドジャースの大谷翔平選手(30)、山本由伸投手(26)、佐々木朗希投手(23)の3人が出場を予定し、対戦するシカゴ・カブスには、鈴木誠也外野手(30)と、今永昇太投手(31)がおり、5人の日本人選手が顔をそろえる。
一方、24年に韓国で行われた開幕シリーズでは、パドレスのキム・ハソン内野手(29)が唯一の韓国出身選手だった。昨オフ、キム・ヘソン内野手(26)がドジャースに入団したが、マイナー降格が決定し、東京シリーズに帯同できなかった