「何となくもやもやしている」スタートでも転職活動で成長→年収アップを実現 成功のポイントは?転職の専門家が解説

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面接を受けるたび、職務経歴書が磨かれ、自信が満ちてきた

   こうして職務経歴書を完成させ、企業に応募して面接に臨んだAさん。ある企業の面接で、思いがけない気付きがありました。

   面接担当者から「幅広い業務をこなしてきたんですね。あなたの担当業務、当社では3人のスタッフでやっていますよ」と言われ、感心されたのです。

   その企業では結果的にお見送りになったものの、Aさんは自身の「マルチタスク能力」に気付きました。それ以外の面接でも、褒められたポイントに着目し、面接を終えるたびに職務経歴書をブラッシュアップしていきました。

「私、めっちゃ仕事してきたんですね!」

   お会いしたばかりの頃は、どこか気弱だったAさん。自身のキャリアに自信を持てるようになり、表情が生き生きと変化していきました。

   事務職は競争倍率が高く、すぐに内定がでるというわけではありませんでしたが、多くの企業に応募するなかで「自社と他社の比較」「応募企業ごとの比較」を繰り返した結果、「自分が目指したいこと」が明確になっていきました。

   企業の最終面接では、相手が役員クラス以上であるため、中長期視点で「自社で活躍していける人物か」が見られています。Aさんは、今後の目標やキャリアビジョンを語れるようになったことで高評価を受け、内定に至りました。

   採用ポジションは「人事事務」。「将来的には人事・総務部門でリーダーを任せたい」と期待され、年収290万円→360万円アップの待遇で迎えられたのです。

   Aさんのように「転職するかどうか迷っている」という人は、結果的に転職する・しないにかかわらず、まずは「転職活動をしてみる」のも1つの手です。

   まずは相談してみるだけでも、自分一人ではなかなか気づけないポイントに気づいたり、自分の価値観ややりたいことが整理できるかもしれません。

   転職活動を機にこれまでの経験・スキルを整理することで自身の強みや目標が見つかったり、さまざまな企業を見て「自分にはどのような仕事・職場がマッチするのか」が見えてきたりすることもあります。

   転職せず、現職にとどまる決断をしたとしても、その気付きは納得につながりますし、きっと次の成長に生かせるでしょう。



【プロフィール】
キャリアアドバイザー 松原大悟

地方公務員として児童福祉業務にて経験を積み、2023年にリクルートに入社。キャリアアドバイザーとして、さまざまな業界・職種の求職者の転職を支援。求職者の方にとって納得感のある転職活動ができるよう支援をすることにこだわりを持つ。

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