「転職者が成長する企業」上位を外資コンサルが独占 転職エージェントは苦笑「並の人では難しい」

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「転職するときは肩書きにまどわされず、ちゃんと中身を見て」

   戦略から実行支援、運用までのプロセスを一気通貫で引き受けるのが、アクセンチュアやBIG4と呼ばれるデロイト・EY・KPMG・PwCの「総合コンサルティングファーム」だ。運用支援などは労働集約的な仕事も多く、例えばアクセンチュアは日本法人だけでも2.5万人の従業員がいる。

   一方、前出のランキング上位企業は「戦略コンサルティングファーム」で、知識集約型の少数精鋭だ。例えばローランド・ベルガーはグローバルで約3,000人、日本オフィスには100人程度しかいない。

   近年ではシンクタンク系や戦略系のファームも、事業拡大に向けて実行支援まで手を拡げている。ただしその場合でも、戦略を手掛けるチームと、実行支援をするチームは別だ。総合系ファームでも、戦略系チームの方が給与は高く、「Up to Out(昇進するか、さもなくば退職するか)」の傾向が強い。

「戦略コンサルの仕事は、人材の質が事業の競争力と直結しますので、採用のハードルは決して下げません。『戦略系』と『デリバリー系』では、同じコンサルでも求められる資質や仕事の内容がかなり異なります。最近は普通の営業を『コンサルティング営業』と呼ぶ会社もありますし、転職するときには肩書きに惑わされず、ちゃんと中身を見て自分に合った仕事を選んでほしいと思いますね」
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