国税庁、警察、銀行...本物そっくりSMS、国際電話でだます詐欺師が暗躍 「6つの予防法」セキュリティー専門家が解説

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スマホに強い若者よ、「自分は大丈夫」という過信が危ない

――日本列島を絨毯(じゅうたん)爆撃的に狙っているわけですか。こうした詐欺被害に合わないようにするにはどうしたらよいでしょうか。

柘植悠孝さん まず、電話の対策では次の3点が大切です。

(1)電話で「お金」や「キャッシュカード」の話が出たら、まず詐欺を疑う。
(2)あやしいと感じたらすぐに電話を切り、家族や信頼できる人、最寄りの警察署、警察相談専用電話(#9110)などに相談する。
(3)迷惑電話対策サービスを活用し、特殊詐欺や悪質商法などの電話を自動で遮断する。

SMSの対策では次の3点が重要です。

(1)身に覚えのないメールやSMSが届いた場合、文面に添付されたURLに触らない。
(2)日頃利用するサービスは、公式アプリやブックマークしたサイトから情報を確認する。
(3)迷惑SMS対策サービスを活用し、フィッシング詐欺などの不審なSMSを自動で遮断する。

とにかく、SNS、メッセージアプリ、インターネットバンキングなど、オンラインツールを組み合わせた特殊詐欺の手口が巧妙化しており、若い世代で特殊詐欺被害が増えているのが特徴です。SNSやスマホに強いから「自分は大丈夫」と過信せずに、注意していただきたいです。

(J‐CASTニュースBiz編集部 福田和郎)



【プロフィール】
柘植悠孝(つげ・ゆたか)
トビラシステムズ株式会社セキュリティリサーチャー

フィッシング詐欺、特殊詐欺対策の専門家として調査・分析に従事。特にSMSを悪用した「スミッシング」の手口や事例に精通、政府のワーキンググループやメディア等で解説を行う。詐欺SMSのリアルタイム観測サイト「詐欺SMSモニター」に主要メンバーとして携わる。
CISSP(公認情報システムセキュリティ専門家)/情報処理安全確保支援士(略称・登録セキスペ)保有。

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