石破茂首相が、自民党所属の衆院1期生議員15人に10万円相当の商品券を配布していた問題で、会食に出席していた大空幸星(こうき)衆院議員は2025年3月13日にXで、会食の翌日に商品券を返却したとの事実関係を説明した。この対応に、賛否の声が寄せられている。なお、大空氏以外にも、3人の衆院議員がSNSで説明している。
「適切でないと考え返却致しました」
石破首相が商品券を配布したのは、3日に首相官邸で行われた会食に参加した衆院1期生議員15人。秘書が参加者らの議員事務所を訪れ、「お土産」として渡した。朝日新聞が13日夜に報じ、石破氏は同日23時20分頃に取材に応じて大筋で事実関係を認めた。石破氏は、「ご家族への労い」などの目的でポケットマネーから用意したもので、違法性はないとの考えを主張している。
大空氏は13日23時過ぎにXを更新し、商品券配布の報道があったことに触れ、「懇親会の翌朝に中身を確認し、直ちに石破事務所に伺い、お返しいたしました」と説明した。続けて、「地元を含め、日頃応援していただいている方から多数のお問い合わせを賜りました」と、経緯説明の理由を明かした。
その後、向山淳議員も同日23時30分頃にXで、「私の事務所に対しても私が不在の間に届けられていたようです」とし、「後日中身を確認し、適切でないと考え返却致しました」と説明した。
大西洋平議員は同日0時過ぎにXで、「私の事務所にも会食の『お土産』として、私が不在時に届けられていました」と報告。「『お土産』としては高額であったことから、石破茂事務所に速やかに返却していた次第です」と説明した。
根本拓議員は14日8時40分頃にXで、「事務所に届けられた物の中身が商品券のようだという話を聞き、総理と一期生との懇親会の翌日(3月4日)に、開封しないままお返しいたしました」と明かした。
こうした新人議員らの経緯の説明に、「なんで報道があるまで黙ってたんだ?」「返却さえすればセーフなの??」「届いた時点で『おかしいだろ』と第三者通報をすべきだったのでは?」といった対応への批判の声が寄せられた。一方で、「受け取った物が不適切と判断したから返したって素晴らしい対応しているのに」「総裁よりも良識を持ってられる方ですね!」「石破首相の今回の件...新人議員に対して、この様な弁明をさせ...罪深いと改めて思う。。。」など、擁護の声も寄せられた。
SNSでの発信以外にも、福原淳嗣議員が地元局の取材に対して、商品券を受け取ったが返却した旨を説明している。
総理側から初当選議員15人に商品券が配布されたとの報道がありました。私は懇親会の翌朝に中身を確認し、直ちに石破事務所に伺い、お返しいたしました。
— 大空こうき / 衆議院議員(江東区-東京15区), OZORA Koki (@ozorakoki) March 13, 2025
石破首相との会食に際し、参加した一期生に商品券が配られたとの報道がありました。私の事務所に対しても私が不在の間に届けられていたようですが、後日中身を確認し、適切でないと考え返却致しました。
— 向山 じゅん | #むこじゅん | 衆議院議員 | 北海道8区(函館渡島檜山) 自民党 | (@MukoyamaJun) March 13, 2025
石破総理から一期生15名への商品券配布に関する報道について
— 大西洋平 衆議院議員(東京16区) (@0024youhei) March 14, 2025
私の事務所にも会食の「お土産」として、私が不在時に届けられていましたが、「お土産」としては高額であったことから、石破茂事務所に速やかに返却していた次第です。
今後も身を引き締めて、行動してまいります。
商品券についての報道が出ておりますが、私は、事務所に届けられた物の中身が商品券のようだという話を聞き、総理と一期生との懇親会の翌日(3月4日)に、開封しないままお返しいたしました。
— 根本拓 (@taku_nemoto_) March 13, 2025