150万円は「ポケットに普通入りません」 立憲・野田代表、商品券配布問題で「ポケットマネー」の説明を疑問視

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   石破茂首相が2025年3月3日に首相公邸で行った会食の前に、自民党所属の衆院1期生議員15人に対して1人当たり10万円相当の商品券を配布していた件をめぐり、14日に立憲民主党の野田佳彦代表が記者会見を開き、石破氏の説明に疑問を呈した。

  • 立憲民主党の定期党大会であいさつする野田佳彦代表(2025年2月撮影)
    立憲民主党の定期党大会であいさつする野田佳彦代表(2025年2月撮影)
  • 石破茂首相をめぐる「政治とカネ」の問題が問われている(2024年12月撮影)
    石破茂首相をめぐる「政治とカネ」の問題が問われている(2024年12月撮影)
  • 立憲民主党の定期党大会であいさつする野田佳彦代表(2025年2月撮影)
  • 石破茂首相をめぐる「政治とカネ」の問題が問われている(2024年12月撮影)

野田氏、「条文に抵触するのではないか」

   報道によると、石破氏は3日夜、24年10月に行われた衆院選で初当選した自民党の一期生議員ら15名を首相公邸に招き、会食を行った。

   会食に際し、石破氏の秘書が参加者らの議員事務所を訪れ、「今日のお土産です」として1人当たり10万円相当の商品券を配布。初報の朝日新聞では、今回の商品券のやり取りが政治資金規正法に抵触する可能性を指摘している。

   石破氏は13日夜に会見を開き、商品券の配布を行ったことを認めた上で「これは会食のお土産代わりに、ご家族への労いなどの観点から私自身の私費、ポケットマネーで用意をしたものでございます」と説明。「これは、法律に抵触をするものではございません」と違法性を否定した。

   立憲の野田氏は14日の定例会見で、この問題に言及した。

   石破氏による説明を受け、「ご本人は『ポケットマネーでのお土産』というような説明をされているようでありますけれども、政治資金規正法の第21条の2『何人も、公職の候補者の政治活動に関して寄附をしてはならない』というこの条文に抵触するのではないか」と疑問を呈した。

   今後、参議院の予算委員会や、関係する委員会での議論が行われる見通しを示した上で、「そうした議論をしっかりと行って、解明に当たっていきたい」とした。

原資は何?

   野田氏は「ポケットマネー、1人10万円ですからね。150万円なんてポケットに普通入りませんのでね。しかも公邸ですからね。で、議員でしょ。そうすると、これどう見てもやっぱり政治活動の寄付としか思えないですね」と指摘した。

   さらに、「10万円の商品券というのは、いわゆるお土産としては社会通念では額としてあまりにも多いのではないのかと私は思いますし。10万円の商品券もらったことも、プレゼントしたこともありませんので」と所感を述べ、「こういう文化が自民党にあるとしてもそれも問題だとは思いますけれども、やはり『政治活動の寄付』に当たる可能性が高いのではないかという気がします」と語った。

   石破氏による「ポケットマネー」でのお土産だったとの主張については、「原資もポケットマネーじゃなくて、官房機密費の可能性だって十分あるじゃないですか」とも主張。「官房長官もいたんでしょ? いろんなことをもっとよく調べていかなければ。説明を求めていかなければいけないのではないか」と更なる追及が必要だとした。

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