大阪・関西万博まであと1か月ということで、2025年3月13日放送のフジテレビ系情報番組「めざまし8」はなんとか盛り上げようと特集を組んだのだが、コメンテーターの社会学者・古市憲寿さんはまったくノッてくれなかった。
火星の石にさわれる→「世界で展示されてる」
古市さんは「半年しか楽しめないものを時間かけて造って壊すというのが時代に合ってない」と、万博そのものに懐疑的で、メインキャスターの谷原章介さんが「ここが見所」「ここが楽しみ」と煽っても、バッサリと冷や水を浴びせた。
たとえば、今回の万博では「火星の石」が目玉展示物で、さわれることもできるのだという。「火星をさわったのと一緒ですね」と目を丸くする谷原さんに、古市さんは「調べたら、東京を含めて、普段から世界で展示されてるんじゃないですか、火星の石って」と驚かない。
また、空飛ぶ自動車も「これ、お台場でも実証実験やるんでしょ。大阪行かなくても」とバッサリ。マイクロバブルで身体を洗浄する人間洗濯機についても、「これ、いま介護用として注目されているんですよ。別に万博行かなくっても、その辺のショールームに行けばいいんじゃないですか」と身もふたもない。
「取材で」に「なんだよ~」
谷原さんは「すいません。古市さんノッてくれないんですけど」と天を仰ぐと、古市さんはこんなズッコケのオチ!
「でも実は僕、カンテレ(関西テレビ)の取材で、開幕日に万博行くんですよ」
これにはスタジオ中が「なんだよ~」とひっくり返った。
たしかに、プレオープンまであと20日というのに、海外パビリオンで完成しているのは2割弱だし、入場チケットの前売りも1400万枚の予定が800万枚しか売れていない。開幕日に万博会場はどんな光景になっているのか、古市さんのリポートも楽しみではある。
(シニアエディター 関口一喜)
『昭和100年』という本でも書いたのですが、大阪・関西万博の最大の問題点は「万博後に何を残せるのか」という発想が、あまりにも欠けていることです。…
— 古市憲寿 (@poe1985) January 26, 2025