元プロレスラーで格闘家の前田日明(66)が2025年3月11日にユーチューブを更新し、総合格闘家・朝倉未来(32)の現状を憂慮した。
「未来自身も目の前にニンジンをぶら下げられて迷っていたけど...」
朝倉は5月4日に東京ドームで予定される「RIZIN男祭り」で再起戦を行う予定で、当初、平本蓮(26)との再戦が組まれていた。ところが、平本の負傷により試合は中止となった。
スポーツ紙の報道によると、平本は「外傷性肩関節不安定症」で手術を受け、全治6か月の診断をされたという。
両者は24年7月28日にさいたまスーパーアリーナで開催された「超RIZIN.3」で対戦し、平本が1回に左ストレートでダウンを奪い、TKO勝利を収めた。
試合後に平本のドーピング疑惑が浮上するなど物議をかもし、5月4日の再戦で完全決着をつけるはずだった。
このような背景を踏まえ、前田は「未来からすれば、『じゃあどうするんだろう』という感じでしょうね、代替え案を持ってきてもどうなのかな。未来自身も、目の前にニンジンをぶら下げられて迷っていたけど、外されてしまって、どっちもモチベーションが上がらないでしょうね」と、朝倉の心境を推測した。
そして、平本との初戦に言及し、次のように持論を展開した。
「技術的にいうと平本戦は未来の完敗」
「(前回の)平本、未来戦に関して言えば、後から噴出した問題があるにせよ、技術的にいうと未来の完敗でした。平本からすれば、『完勝したのになんでまたやらないといけないんだ』とモチベーションは上がらないだろうし。ギャラがいっぱいもらえるなら仕方ないかという感じだったと思う」
朝倉と親交があり、日ごろから可愛がっている前田は、ここ最近の朝倉の格闘家としての姿勢に苦言を呈した。
「初期は良かったんですよね。試合に対して真摯に努力を重ねていって、結果を出していった未来はよかった。ビジネスとかいろいろなものに目覚めて、それに時間をとられながら、その隙間の時間で選手生活を送っている。試合は行き当たりばったり」
朝倉は格闘技イベント「BreakingDown」(ブレイキングダウン)のCEOを務め、イベント責任者として運営を仕切っている。2日に都内で「BreakingDown15」が行われ、インターネット上で大きな話題となった。
「RIZIN男祭り」で10か月ぶりのリングに上がる朝倉だが、前田は再起の時期を疑問視。独特の言い回しで、自身の見解を示した。
「朝倉未来というブランドを復活させるためのテコ入れが何もない。負けました。時間が経ちました。『もういいかい?もういいよ』だから試合をしますみたいな。インスタントラーメンなんですよね。インスタントラーメンは、インスタントラーメンなんですよ。いくら美味しそうでも、町中華でちゃんときっちり作ったラーメンには負けますよ」
平本戦が中止になったことで、現在、再起戦の相手は未定で、対戦候補者が複数挙がっている。