「作ってみたところあまりにおいしかったので、商品化しました!」──。
明治がカップアイス「明治 エッセル スーパーカップ きなこ」を2025年3月に発売し、パッケージに記載された「開発ウラ話」がXで話題になっている。「おいしかった」のであれば商品化は自然なことで、果たして「ウラ話」なのか疑問も出ている。商品化までの詳しい経緯を同社に取材した。
「通常のフレーバーづくりと違うところ」は何か
同商品はシリーズ初のきなこフレーバーとして3日に発売、公式サイトでは「きなこの香ばしさを感じるベースアイスにまるで本物のきなこを食べているような食感のクッキーを混ぜ込みました」と紹介されている。
注目を集めたのは、パッケージ側面に「開発ウラ話」として記載された下記の文章だ。
「実は新フレーバー開発プロジェクトで候補に入っていた『きなこ』。作ってみたところあまりにおいしかったので、商品化しました!」
これがXで拡散され、「それって通常の商品化手順じゃないの?」「オモテ話やん」「えっ、別のフレーバーが採用される可能性あったってこと???」などと疑問に思う声も出ている。
明治広報部は12日、J-CASTニュースの取材に「今回、通常のフレーバーづくりと違うところとしては、『100%お客様からの声を起点に生まれた』という点になります」と説明した。期間限定フレーバーは通常、客の声も参考にするが「味わいだけではなく市場性やトレンド」も踏まえて発売しているという。
一方で「きなこ」誕生のきっかけは、23年6月20日~7月20日に実施したアイデア募集企画「みんなの声で決まる新フレーバー開発プロジェクト」だったと説明する。