格安スマホ「シェア・満足度」調査 「日本通信SIM」一人勝ちも...メルカリ参入で風雲急の情勢へ

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メルカリ参入、競争の活性化とサービス柔軟化の刺激剤に

――ところで、フリマアプリ大手のメルカリが2025年3月4日、「メルカリモバイル」として格安スマホ市場への参入を発表しました。NTTドコモの通信回線を借り、余ったデータ通信量を個人間で売買できる初のシステムを導入するとしています。

メルカリの狙いは何だと考えますか。また、メルカリの参入によって格安スマホ業界は今後どうなっていくでしょうか。

担当者 「メルカリモバイル」で提供される、余ったデータ容量を個人間で売買できる新機能は、データ利用の効率化を目指した革新的なアプローチでしょう。

データ容量の無駄を減らし、ユーザー自身が必要なデータ量に合わせて選択できる点が、特にデータ通信を効率よく使いたいユーザーにとって大きな魅力となるでしょう。

また、メルカリが参入する背景には、すでに広範なユーザー基盤を持ち、フリマアプリの運営でつちかった高いマーケティング力や顧客ニーズの把握力があります。この点で、ほかの格安スマホと差別化できる大きなポテンシャルを秘めています。

「メルカリモバイル」の参入により、新しいサービス展開が業界の競争環境をさらに活性化させることが期待されます。しかし同時に、格安スマホ業界全体として、より柔軟で競争力のあるサービスが求められるようになります。

――今回の調査で特に強調しておきたいことがありますか。

担当者 今回調査で注目すべき点として、格安スマホ各社がARPU(1ユーザー当たりの平均収益)の向上を目指した取り組みの中で、「日本通信SIM」の高い満足度が際立っていることです。

今後の業界の動向を左右するポイントとして、価格だけではなく、顧客満足度を向上させるための柔軟な対応やサービスの進化が挙げられるでしょう。顧客の声を反映させ、利用者目線でのサービス改良が今後の格安スマホ業界の競争で大きなカギを握ります。

(J‐CASTニュースBiz編集部 福田和郎)

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