格安スマホは、若年層よりコスパ重視の40~50代に人気
J‐CASTニュースBiz編集部は、MMD研究所の調査担当者に話を聞いた。
――格安スマホのスマホサービス全体に占めるシェアの推移を見ると、ここ数年9%台で横ばい状態です。これは、伸び悩んでいるのか、それとも大手の安いサブブランド攻勢にも耐えて頑張っているのか、どちらでしょうか。
担当者 格安スマホのシェアは、2019年9月(13.2%)のピーク後、一時的に増加したものの、再び低下して9.1%となっています。この理由は、2020年に「楽天モバイル」がMNOに参入したことや、「UQ mobile」がKDDIのサブブランドへ移行したことで、シェアが低下したように見えることも挙げられます。
また、格安スマホでシェアが高い「OCN モバイル ONE」や「楽天モバイルMVNO」が新規受付を停止したため、全体のシェアがやや減少傾向にあります。しかし、ほかの格安スマホでは利用率が増加しているサービスも見受けられます。大手サブブランドと競り合いながらも、善戦していると言えるでしょう。
――どういう方面で善戦しているのでしょうか。
担当者 利用者が若年層よりも40代~50代の層が厚くなっている点です。若年層が格安スマホを選ぶ理由は、価格面で非常に魅力的であることですが、若者が圧倒的に多いというわけではありません。
各社はシンプルで低価格なプランやデータ通信量の柔軟な取り扱いなどで、特にコストパフォーマンスを重視するユーザーに支持されています。これらの要素が、若年層に対しても一定のアピールポイントになっていると考えられます。