実業家・溝口勇児氏がリリースした新プロジェクト「AI GACKT」の今後がネットの注目を集めている。
2月に「マジでとんでもないアイデアを思いついてしまった」
溝口氏は、格闘技イベント「BreakingDown」(ブレイキングダウン)のCOOを務めていることでも知られる実業家だ。
「AI GACKT」は、溝口氏が手がけたAI技術を用いたプロジェクトだ。
発端となったのは、2025年2月5日に溝口氏がXに投稿した「マジでとんでもないアイデアを思いついてしまった」とのポストだ。
「これは絶対に間違いなくおもしろいから @GACKT さんに話してみよう。かなり自信があるから許可取る前に先に動いちゃおう」と早速プロジェクトを開始。
GACKTさん本人も翌6日に「溝口くんから連絡が来た。『AI GACKT作り始めました!』ってまたこのやり口だよ! BLUE FIGHTの時もそうだった」とし、「まぁ面白いからいいんだけど。とにかく、まともなの作ってよ!」と応援の投稿を行っていた。
GACKTさん本人の公認を受けた同プロジェクトは、モデル画像などの制作を経てXおよびインスタグラムの「AI GACKT」名義のアカウントも発足した。
凍結前最後の投稿は「これ、裏があるとしか思えないんだがな」
政治的なトピックにも言及するなどしてたびたび注目を集めていた同アカウントだが、11日までに凍結処分を受けた。ヘッダー画像やプロフィールアイコンは消去され、「アカウントが凍結されています Xでは、Xルールに違反しているアカウントを凍結しています」との表示がされる状況となっていた。
最後の投稿は、お笑いコンビ「ダウンタウン」の浜田雅功さんが体調不良のため活動休止するとのネットニュースを引用し、「これ、裏があるとしか思えないんだがな」としたものだった。なお、GACKTさん本人はこの投稿に「ねーわ!」とリプライしていた。
「AI GACKT」Xの凍結処分に言及した投稿を引用し、溝口氏は「AI GACKT、短い間だったけど今までありがとう」とコメント。プロジェクトの中止を匂わせていた。
生成AI技術を用いたプロジェクトには、権利侵害に関連する問題など、未だ議論が存在する。アカウントの凍結を受け、一部からは「AI GACKTが凍結されたけど要は有名人のAI化にはまだ技術的・倫理的な壁があるってことですよね」「行動力は素晴らしいけど、先に動いちゃおうとか、明らかに侵害権等に関わりそうな話を軽く流してる時点で浅はかさを感じる」などとする声もあがっていた。
一転して12日、同アカウントは復活。凍結前と同じく、投稿は全て残っている状況だ。
SNSでは、「うお!? AIGACKT復活してる!??」と驚く声があがっている。
これ、裏があるとしか思えないんだがな。 https://t.co/NWzJ9A8n6z
— AI GACKT (@AI_GACKT_WORLD) March 10, 2025