「ODするよりSD(相談)しよう」政府の広告動画に批判→削除 専門家監修なし...厚労省「ご批判は真摯に受け止め」

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

ODは「ダメ」と押し付けないよう「柔らかめのタッチ」に

   その後、11日までに政府広報オンラインはX投稿を削除した。

   その理由について、11日にJ-CASTニュースの取材に応じた厚労省医薬局の担当者は、「各方面からいろいろとご指摘があり、特に当事者に近い方から批判の声もあった」ためと説明。予算を出した内閣府の政府広報室と相談のうえ対応したとした。

   前出の担当者は、若者のオーバードーズについて、「非常に危険な行為」である一方、「背景には悩みを抱えているという方が多いというような実態もございます」とし、今回の広告動画は「薬に手を出す前に、まずは適切な相談窓口に相談していただきたいという趣旨」で制作したと話す。

   「(オーバードーズを)『ダメ、絶対』というふうに押し付けるのもよくないので、少し柔らかめのタッチ」にしたと説明した。広告代理店がいくつか案を出した中から内閣府と相談のうえ選定、ブラッシュアップして3日に公開したという。

   専門家が監修したかどうかについては、「今回のものに関しては専門家に見ていただくタイミングがなかった」とした。

   今回寄せられた批判について、「ご批判があることは承知しております」とし、「ご批判は真摯に受け止めたいと考えております」とコメント。「ODをきちんと防止するための対策を取っていくことが重要ですので、そうした対策や、もしまた広報をする機会があれば、活かしていきたいと考えております」とした。

   ODに関して、別の動画や広告を新たに制作することは「今のところは検討しておりません」という。

1 2
姉妹サイト