「すっぴん」めぐり応酬...波紋広げた日本郵政のコント風動画、制作会社が声明 「ご指摘に対して真摯に受け止め」

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   ウェブ広告などを手がける、こねこフィルム(東京都町田市)が、2025年3月9日にXで声明を発表した。声明では「今回ご指摘をいただいている件につきまして」と、具体的な作品名を挙げているわけではないが、日本郵政とコラボしたコント風動画に賛否の声が寄せられていたことを受けた対応だとみられる。「『作品を観て不快な思いをした』『配慮にかける表現』といったご意見、ご指摘に対して真摯に受け止めております」としている。

  • こねこフィルムのX(@conecofilm)より
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  • 投稿動画のワンシーン
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「様々な方々の立場やお気持ちに寄り添うことに努め...」

   こねこフィルムをめぐっては、日本郵政とコラボして「絶対にすっぴんを見られたくない女VSなんとかサインをもらわなければいけない配達員」と題した、女性と配達員との応酬を描いたコント風の動画を制作していた。これが日本郵政の公式Xで公開されると、「女性蔑視」とする批判や「やり取りをコメディ風に描いただけ」といった反論が寄せられた。動画は7日までに削除された。

   こねこフィルムは9日、公式Xで、「今回ご指摘をいただいている件につきまして、こねこフィルム チーム全体で話し合いを重ねたことにより皆さまへのご報告が遅くなりましたことをお詫び申し上げます」と謝罪。さらに、「日頃から応援してくださる皆さま、関係各所の皆さまにはご迷惑、ご心配をおかけしまして申し訳ございませんでした」と謝罪を重ねた。

   こねこフィルムは、これまで企業タイアップ作品やCMを含めて350本以上の作品を制作したとし、「ひとりでも多くの皆さまに楽しんでいただきたいという想いから、日々さまざまな出来事に関心を寄せ、多角的な視点で企画立案・作品制作に取り組んでおります」と説明した。

   制作した作品のなかには「SNS上で厳しいご意見、ご指摘を受けた作品」もあったとし、議論が生まれることは「『無関心だった出来事に関心を寄せる』『他者の意見に耳を傾ける』きっかけになり得る」としつつ、

「『作品を観て不快な思いをした』『配慮にかける表現』といったご意見、ご指摘に対して真摯に受け止めております」

とした。続けて、今後について次のように説明している。

「これまでにいただいた多様なご意見を真摯に受け止め、様々な方々の立場やお気持ちに寄り添うことに努め、その上で自分たちのクリエイティブに責任と覚悟を持ち、こねこフィルムだからこそ表現できるエンタテインメントを追求し続け、新たな作品づくりの糧としながら、今後の制作活動に尽力してまいります」
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