那須川天心、世界ランク1位浮上で王座挑戦に現実味 標的とする王者は?識者が挙げた1番「相性がよい」王者

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「パワーは間違いなく武居選手の方がある」

    「お互いキックボクシング出身ということで、独特のリズム感、間合いがある。それが対戦相手にとってのやりにくさになるが、那須川選手はそれを感覚的に分かっている。那須川選手は、武居選手が相手ならば、精神的にプレッシャーを感じないと思います。キック時代から武居選手を知っていて、キックボクサーとして『俺の方が上だ』という感覚があるのではないでしょうか」

    那須川は、キックボクシング42戦無敗(28KO)を誇り、「神童」として人気を博した。23年2月にプロボクシングに転向し、4月にバンタム級の日本ランカーとデビュー戦を行い、6回判定勝利を飾った。

    一方の武居は、那須川同様キックボクシング出身で、元K-1スーパーバンタム級王者だ。キックボクシングの戦績は23勝(16KO)2敗で、21年3月にプロボクシングに転向した。プロボクシングでは、10戦全勝(8KO)の戦績を誇る。

    金平会長は、「武居選手もボクシングのキャリアがそれほどあるわけではない」とした上で、両者のボクシングキャリアに言及した。

    「那須川選手は、ボクシングにおいて、武居選手とキャリアの差は、それほどない。那須川選手同様に、武居選手もこれからの選手。パワーは間違いなく武居選手の方がある。ただ、那須川選手は、ボクサーとしてのさばくテクニックと、感性がある。個人的には、世界戦はまだ早いと思うが、今後のマッチメイクの展望を見ても、現実的に武居選手になるのではないでしょうか」

    4人の日本人王者が君臨するバンタム級は、世界でも注目されており、米ボクシング専門メディア「ザ・リング」(ウェブ版)によると、WBC王者・中谷とIBF王者・西田が王座統一戦を行う可能性があるという。

    キックボクシングの「神童」那須川の世界タイトル戦はどうなるのか。今後の展開に注目が集まる。

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