プロ野球日本ハム、巨人などで投手としてプレーした武田一浩氏(59)が、2025年3月9日までに公開されたユーチューブ動画「みんなのプロ野球チャンネル」に出演し、大リーガー佐々木朗希投手(ドジャース、23)の球速に言及した。
「左手がちょっと遊んでいる感じ」
佐々木は、岩手・大船渡高校時代に球速163キロを記録。プロ入り後も160キロ超えの剛速球を連発させてきたが、24年シーズンは平均球速がこれまでよりも低下した。
スポーツ紙の報道によると、23年シーズンの直球の平均球速が159.3キロだったのに対し、24年シーズンは155.9キロまでに落ちたという。
現役時代の98年にパ・リーグ最多勝のタイトルを獲得した武田氏。自身の経験を踏まえ、佐々木の投球フォームについて、次のように独自分析した。
「左手がもうちょっと使えたら、すごいんだろうけど、ちょっと遊んでいる感じ。(左腕を)内側に(巻き込むように)グーンって使えたら、もっと球速が速くなる。そうすると、もっと(右)手が出やすくなる。もうひとつ肘が上がると、故障はないんじゃないかなと思う」
そして、「伸びきれていない部分がまだある。まだまだ伸びしろはあると思う」と指摘し、今シーズンから同僚になった二刀流・大谷翔平選手(30)が「よい手本」になるとした。
「大谷は結構、反動を使えている」
佐々木は、5日(日本時間)に行われたオープン戦のシンシナティ・レッズ戦では、5回から2番手としてオープン戦初登板。スポーツ紙の報道によると、最速は99.3マイル(約159・8キロ)を計測し、直球の平均球速は98.0マイル(約157・7キロ)だったという。
佐々木の球速に関して、武田氏は「左肩を引けば、右肩が絶対に出る。それをうまく使えれば、もっとスピードが出そう」とし、次のように持論を展開した。
「(手の)入れ替えが上手くできれば。手を巻き込むというか、引き込むというか。もったいない感じ。もうちょっといけるんじゃないか、みたいな感じはしている。左手が上手く使えていない人は、大谷と比べたら、大谷は結構、反動を使えている。そこがもうちょっとよくなると、たぶん170キロ出るような気がする」
武田氏は、1月30日に公開した同チャンネルで、なぜ佐々木の球速が落ちたのかを独自分析。球速が落ちた理由のひとつに「勤続疲労」を挙げ、自身は28歳の時に、いちど球速が落ち、その後、球速が戻ったことを明かした。
スポーツ紙の報道によると、佐々木の次回登板は、12日(日本時間)に行われるクリーブランド・ガーディアンズ戦で先発が予定されている。