野党「人権感覚も歴史認識も、これが自民党」
終始笑顔で比例での公認復活を報告した杉田氏だが、野党からは自民党の対応をめぐる疑問の声も少なくない。
共産党の山添拓参院議員は、「自民党が参院比例候補として公認した杉田水脈氏。アイヌや在日コリアンへの差別発言は法務局が『人権侵犯』と認定、女性や性的マイノリティへの差別発言も繰り返してきたが、公認に当たっては執行部から問われることすらなかったという。人権感覚も歴史認識も、これが自民党」と疑問をつづった。
立憲民主党の杉尾秀哉参院議員は、「杉田水脈氏の公認理由を石破総裁に質さなければならない。言い訳は許さない」とコメント。
石破氏が壇上の杉田氏に拍手を送っている様子を写した写真を引用し、「石破総理が自民党大会の参院選候補者紹介で登壇した杉田水脈氏に拍手を送っているという事は、総理は過去の杉田氏の言動や裏金問題での対応を容認した上で公認したという事ですね」としている。
立憲民主党の小沢一郎衆院議員は、杉田氏の公認を伝える報道を引用し「言葉も無い」と言外に断じた。
立憲民主党の有田芳生衆院議員は、杉田氏の公認をめぐる批判的なポストを複数RT(拡散)した上で、杉田氏が今後当選した場合、党の指示があれば国会の政治倫理審査会で弁明する考えがあるとした報道を引用し「職業的差別主義者を候補者にする自民党に人権意識はありません」などとつづっている。