自民党の小野田紀美参院議員が2025年3月9日、Xで「政党渡り鳥って信用できない」との主張を行い、賛否の声が上がっている。
「中には全く政策違うじゃんという政党間を渡り歩く方もいますけど...」
自民党は9日、東京都内のホテルで党大会を開き、石破茂首相が夏の参院選の勝利に向けた結束を呼びかけた。
同日、小野田氏はXを更新し「私は政党渡り鳥って信用できないんですよ」とし、思いをつづった。
「確かに、党が違えど政策が似てる部分がある政党もありますし、大きな政党に行かないと自分の思う政策が実現できないからという理由を聞くとまぁそれはそうだなと思うところもありますが... 自分の政党が人気がなくなったから、とか、自分の政策のいくつかが今思い通りにいかないから、等の理由で政党を渡り歩いたら誰からも信用されないと思うんですよね」
一部には理解できるケースもあるとしつつ、「中には全く政策違うじゃんという政党間を渡り歩く方もいますけど...」とも主張。「国会議員は外交と安全保障を預かる議員で、その根本的な政策が異なる政党から政党への移籍とかなどは理解し難いと思います」として、具体例を挙げた。
「例えば安全保障だと、憲法9条を守れ! という政党から自主憲法制定を党是とし9条を変えるべきと言っている自民党への鞍替えとか、逆もまた然り」
「別にいいじゃんと思う方もいるとは思いますが、私個人の感覚としては人として政治家として信用できないと感じます」と率直な思いを明かしている。
自民は石破首相、高市氏 立憲は小沢氏、維新の前原氏も
小野田氏は「政党渡り鳥」とした具体的な名前を明かしてはいないが、リプライ欄では複数の議員の名前が挙がっている。
自民党所属の議員では、自民党から初出馬するも無所属、新生党などを渡り歩いた代表の石破氏をはじめ、代表選でも注目を集めた高市早苗氏も無所属から自由党、新進党を経て自民党に合流している。
8日に夏の参院選の比例区での公認が発表され、波紋を広げた前衆院議員の杉田水脈氏もその1人だ。
野党では、立憲民主党の小沢一郎衆院議員や日本維新の会の前原誠司衆院議員などもいる。
「体裁が先ず大切なのなら、辞職されたほうが良い」
小野田氏の投稿には、「比例で当選した議員が政党を鞍替えするの、あれが全く納得いきません」「でも、党自体が腐ってしまったらどうしますか? 一般人からみたら党なんてどうでも良くて日本国民の為に働く人ならば何党でも良い」など、賛否の声が寄せられている。
中には、「だからと言って所属しているだけで自分の思う政策が永遠と実現できないのは本末転倒!」「党として党議員としての体裁が先ず大切なのなら、辞職されたほうが良いですよ。現代は激動の過渡期です」など、離党を進める声もある。
小野田氏はこうした呼びかけに、過去の投稿を引用し反論している。
「今は自民党として×のコンセンサスがとれているけれども中には本心は〇の人がいるかもしれません。そんな中で×の人達が自民党を抜けたらどうなると思われます?」とし、「今自民党として公式見解になっている×がひっくり返ったら、もう人数で勝つことはできません」。
「たとえ、もし、自民党議員の3割くらいしか保守的政策思考じゃなかったとしても、約300人中の3割は約90名。それだけの勢力が他党にあればいいですが、無いのでね。志が同じ議員が一番多いかつ最大政党を抜けたり捨てる意味がない。と私は思うので負けぬよう戦うのみ」と自民党に籍を置いて活動を続ける意向を示した。
私は政党渡り鳥って信用できないんですよ。
— 小野田紀美@岡山 (@onoda_kimi) March 9, 2025
確かに、党が違えど政策が似てる部分がある政党もありますし、大きな政党に行かないと自分の思う政策が実現できないからという理由を聞くとまぁそれはそうだなと思うところもありますが……