「斎藤さんは知事失格だと思います」――元大阪府知事の橋下徹弁護士は、2025年3月9日放送の「日曜報道 THE PRIME」(フジテレビ系)でこう言い切った。
兵庫県の斎藤元彦知事のさまざまな疑惑を調査していた県議会百条委員会は、5日に報告書を提出、視察時の県産品の受領は「おねだりとの憶測を否定できない」と指摘し、職員への叱責も「パワハラ行為と言っても過言ではない」と断定した。また、死亡した元県民局長による告発文書への対応について、「外部公益通報に当たる可能性が高く、現在も違法状態が継続している可能性がある」と結論付けた。
おねだりは改めればいい問題だが
これに対し、斎藤知事は「(違法性の)可能性というからには、他の可能性もあるということだと思う。元県民局長の懲戒処分を含め、内容・手続きともに適切である」と、百条委員会の調査報告を否定した。
「日曜報道」は元局長の懲戒理由を、「勤務時間中に私的な文書を作成された」としていたのを、調査報告書が提出された5日には「倫理上不適切なわいせつ文書だった」からと変わっていることを問題にした。
レギュラーコメンテーターの橋下氏は、「ここが一番知事不適格の理由です」と語気を強めた。パワハラ、おねだりは改めればいい問題だが、「自分たちの疑惑を指摘した告発が出てきたときに、この告発を無効にするために、告発者を悪い人間だ、悪い人間だと言おうとしたんですね。悪い人間の告発だから、告発は無効なんだと」と、わいせつ文書を流すような人間だと貶めて、告発者つぶしを行ったことが最も問題だという。
非民主国家の権力者がやることだ
「斎藤さんが間違ったのは、ちゃんと告発として受け付けて、事実を確認してですね、悪いところがあったら謝ればいい。であったなら、人が死ななかったと思うんですよね」と、橋下氏は残念がる。
そして、斎藤知事がやったことは「非民主国家の権力者がやることですよ。自分の疑惑つぶしとしてね」と批判した。今月末に出る第三者委員会の調査結果次第では、もう一度、斎藤知事の不信任決議はあるかもしれない。
(シニアエディター 関口一喜)
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— 日曜報道THE PRIME (@THEPRIME_CX) March 8, 2025