クラファン流行期に登場も、製品化できず消えた 「裏面がAndroid端末」のiPhone向けケース『Eye』の誤算

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「毎年のモデルチェンジ」が悪循環を生み出す

   しかし、資金調達はあくまでも通過点に過ぎない。

   問題は、製品を作ってそれを出資者の自宅に配送することだ。クラウドファンディングとは基本的に「ユーザーが未完成の製品に出資する」という形であるため、もしも製品開発に失敗したら出資金も返ってこないことがほとんど。そして、Eyeもそのような運命をたどってしまったのだ。

   EyeがKickstarterで資金を募っていた当時のiPhoneの最新ナンバーは「7」。しかし、その年にAppleは「8」を発表・市場投入している。その後もAppleは毎年同じ時期に、新しいナンバーを発表する。そのたびに本体の寸法や仕様が変更されることがあるため、ケース型ガジェットはこの仕様変更に歩調を合わせないといけないのだ。

   開発が遅れている間にAppleが新しいiPhoneを発表し、それが開発遅延の要因になり、そうこうしているうちにまたAppleが新しいiPhoneを......という悪循環に、Eyeは陥ってしまったようだ。

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