プロ野球巨人の元投手で、大リーグでプレーした野球解説者の高橋尚成氏(49)が2025年3月5日にユーチューブを更新し、今季から巨人に加入した左腕・石川達也投手(26)を絶賛した。
「十分、先発でやっていける力を見せつけている」
神奈川県横浜市出身の石川は、横浜高校から法政大学を経て20年ドラフト会議で、育成1位でDeNA入り。22年に支配下登録となり、主に中継ぎとして起用され、24年までの3年間で46試合に登板して5ホールドを記録した。
昨オフ、DeNAを戦力外となり、球団から育成選手として再契約を打診されたが、自由契約を選択した。その後、他球団からのオファーを待ち、24年11月に巨人が石川獲得を発表した。
オープン戦の映像を確認したという高橋氏は、石川の投球について「投げっぷりがいい。ある程度、ゾーン内で攻めることができているので、今成功している。ベイスターズでは、ブルペンの方が多かったのかなという印象だが、十分、先発でやっていける力を見せつけている」と高い評価を与えた。
そして、「ジャイアンツに来て一気に開花した」とし、好調の要因を次のように分析した。
「腕の振りに騙されて、バッターが空振りする」
「ストレート系のボールと、変化球の腕の振りが全く変わらない。それだけ変化球で強く腕が振れているので、打者がチェンジアップを崩されたように振っている。甘めの球でも、あのチェンジアップだったら打たれないんじゃないかな。腕の振りに騙されて、バッターが空振りしているケースが多く見られる。あの腕の振りさえ失わなければ、長いイニングを投げられると思う」
巨人には現役時代、左腕エースとして活躍した内海哲也コーチ(42)と、杉内俊哉コーチ(44)が投手陣を指導しており、高橋氏は、石川が頭角を現したのは、両コーチによる指導の効果であると指摘した。
さらに、スタッフから石川の先発転向の可能性を問われると、「十分考えられる」と即答し、こう続けた。
「菅野(智之)投手の穴を埋めるために、3、4人でローテーションを組むと、阿部(慎之助)監督が言っていたように、その中のひとりに入るのでは。長いイニングを投げるところを見てみたい」
スポーツ紙の報道によると、阿部慎之助監督(45)は、大リーグに挑戦した菅野の穴について、「3人か4人で15勝と考えています。誰か1人に期待を込めすぎても発揮できないでしょうしね。先発にチャレンジさせようと思っている投手はいる」と語ったという。
昨シーズン、リーグ優勝を飾った巨人は、安定した投手力をみせ、チーム防御率2.49はリーグトップだった。