ニワトリの飼育動画を投稿するYouTubeチャンネル「チキンチャンネル」が2025年3月2日に公開した動画で、YouTubeの収益化が無効となったことを報告した。
「動物虐待のコンテンツ」扱いに!?
「チキンチャンネル」は、住宅街のマンションでペットとして飼育するニワトリと、飼い主の藤田さんによる日常を紹介するYouTubeチャンネル。2020年3月の活動開始からこれまでに800本以上の動画を投稿しており、登録者数は4.51万人にのぼる。
「【緊急】チキンチャンネル終了になるかもしれません」と題した動画で藤田さんは「残念なお知らせがあります」「もしかしたら、このチキンチャンネル終了になるかもしれないというお知らせなんです」と切り出し、YouTubeから一通のメールが届いたと明かした。
藤田さんによれば、メールには、YouTubeのポリシー担当チームが、チキンチャンネルの大部分がYouTubeパートナープログラムのポリシーに準拠していないと判断し「本日をもってお客様のチャンネル収益化は無効となり、収益化ツール・機能とともにご利用いただけなくなります」などと書いてあったという。
なお、チャンネルの違反内容は「暴力的で刺激の強いコンテンツに関するポリシー」への違反とのこと。「暴力的で刺激の強いコンテンツ」の一つとして「動物虐待のコンテンツ」があり、具体例として「闘犬や闘鶏など人間が動物同士をけしかけて強制的に闘わせる行為」などが挙げられるという。
「とりあえず3か月後に申請を出すしかない」
藤田さんは、過去に飼っているニワトリ同士がけんかする動画を投稿していたとした上で「闘鶏とは違うんでね。それをAIがどう判断するかなんですけど」「全般的にほとんどが違反しているということだったので。ちょっと僕も腑に落ちないというか。納得がいかない感じです」と話した。そこで藤田さんは、YouTube側に再審査を請求したとも説明した。
3日に公開した動画では再審査の結果が出たとし、「結果は認められなかったです」。藤田さんによると、再審査はAIではなく人が見て判断しているとのことで「特定の動画がダメというのではなくてチャンネル全体がダメと言われたんですよね」と肩を落とした。加えて、今後YouTubeパートナープログラムに復帰したい場合、3か月後に動画の削除やチャンネルの見直しを行った上で、もう一度申請をするようにともYouTube側から連絡があったという。しかし藤田さんは、どの動画が違反対象かわからないため「どうしようもない」と述べ、「とりあえず3か月後に申請を出すしかないという感じです」と、力なくつぶやいていた。