次戦はWBA同級2位ラモン・カルデナスが候補に
金平会長は、世界王座の認定団体であるWBCにも言及。WBCは、世界主要4団体(WBA、WBC、WBO、IBF)のひとつとして認定され、その歴史はWBAの次に古い。
プロモーターとしてWBCと深い関わりを持つ金平会長は、今回のピカソの「対戦回避」の件について、WBCに対して、こう提言した。
「認定団体のWBCは、世界戦をやる気のない人間の世界ランキングを下位に落とすべき。ピカソ陣営が、井上選手が階級をフェザー級に上げた場合、『自分たちがスーパーバンタム級の最優先の挑戦者になる』ということを考えているとしたら本末転倒。指名挑戦者として役割を果たさないのであれば、世界ランキングから大きく落とすということをしないとだめだと思います」
そして、次のように続けた。
「WBCは、それなりの選手を1位に上げるなどの対策をするべき。このような前例を作るのはよくない。今、井上選手と対戦するのは得策ではないからパスして、自分の都合がよい王座決定戦になった時に、『俺が1位だから』はおかしい。筋が通らない」
海外ボクシング専門メディアの報道によると、井上の次期防衛戦は、5月5日(日本時間)に米ラスベガスで予定されており、対戦相手はピカソの代替としてWBA同級2位ラモン・カルデナス(米国、29)が候補に挙がっている。