女性隊員が男性隊員を招き入れ...陸自施設「密会劇」で停職処分 決定に2年半もかかった理由

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   陸上自衛隊の松戸駐屯地(千葉県松戸市)で、女性隊員が隊舎に招き入れて男性隊員が侵入したとして、陸自は2025年3月3日、2人を停職4日の懲戒処分にした。

   この事案があったのは、22年9月15日のことだった。一体どんな事情で2人が密会し、処分されたのだろうか。

  • 男女交際かは分からないが…(写真はイメージ)
    男女交際かは分からないが…(写真はイメージ)
  • 防衛省
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男女交際については、「把握できていません」

「2人で会話したかったので、手助けして中に入れました」

   20代の女性3等陸曹は、陸自の事情聴取に対し、こうした内容を明かしたという。

   松戸駐屯地の援護・広報班が25年3月5日、J-CASTニュースの取材に答えた。

   その説明によると、女性隊員は、北海道恵庭市内の島松駐屯地にある北海道補給処に所属している。事案当時は、松戸駐屯地にある需品学校に学びに来ていた。密会した20代の男性3等陸曹は、女性隊員と同期で、福岡県春日市内の第4後方支援連隊に所属しており、女性隊員と同じクラスで学んでいた。

   この男性隊員は、23時の消灯時間を過ぎてから、女性自衛官隊舎に来た。女性隊員が隊舎のカギを開けて、男性隊員を招き入れたが、2人は、男性隊員の侵入直後に他の隊員に見つかった。女性隊員は、自らの意思で侵入をほう助したとしている。

   2人が密会したのは、男女交際しているからなのだろうか。この点について、松戸駐屯地は、次のように話した。

「そこまでは、把握できていません。2人が前から知り合いだったのかについても、分かりません。侵入後すぐに見つかったので、おそらく2人は会話できなかったのではないかと思います。どんな隊員が2人を見つけたのかについても、把握していません」

2年半後の処分「慎重に調査したので、時間がかかった」

   男性隊員も女性隊員も、自らの行為を認め、「反省している」と話しているといい、その後は問題を起こしていないとした。

   女性自衛官隊舎については、男性隊員は入ってはいけない決まりになっているという。それは、女性専用の場所になるからだと説明した。一方、男性自衛官隊舎については、女性隊員は入ってはいけない決まりはないとした。

   需品学校に来ると、全員が寮に当たる男女別の隊舎に住むことになるが、個室はないという。

   隊舎への侵入発覚後、2年半かかって処分になったことについては、こう話した。

「事案について調査しましたので、時間がかかりました。処分は、重いものですので、慎重に検討したということです。上級部隊が過去のケースを考慮して2人を停職にしており、松戸駐屯地としても、妥当な処分だと考えています」

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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