テレワークのPCセキュリティー 「端末ロック」4割、「特にしていない」2割の実態...専門家が語る必須対策は

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基本的には、すべての対策を実施しないと危ない

――【図表2】で、会社貸与のPCと自分のPCとのセキュリティー対策の違いが示されています。私も自分のPCでテレワークをしていますが、全部やる自信がありません。これらの項目でそれぞれのPCでは何が一番重要なのか、セキュリティー対策に疎い人間にもわかりやすく説明してください。

佐藤仁さん テレワークでも気が付かないうちにサイバー攻撃を受けて、機密情報や個人情報が外部に流出したり、漏洩したりして会社や取引先に迷惑をかけることになる恐れがあります。

列挙した対策のうち「VPN」(仮想プライベートネットワーク)は、他者と共用しているインターネット回線内に専用回線を仮想的に設けることで、他者からの影響を受けにくい通信環境を実現できます。しかし、接続先の対応が必要です。基本的にはすべてのセキュリティー対策を実施していただきたいと思います。

対策を行わないと、パソコンのOSやソフトウェアの脆弱性を突いてサイバー攻撃が行われ、不正アクセスされたり、パソコンを破壊されたりする恐れがあります。最新のOSやソフトウェアにアップデートすることによって、そのようなサイバー攻撃を防ぐことができます。また、信頼できないWi-Fiにアクセスすることによって情報漏洩につながる恐れもあります。

――う~む、結局全部必要なのですか。【図表2】を見ると、会社貸与のPCのほうがセキュリティー対策を行っている割合がやや低いですが、これは会社がすでに対策を施しているPSを渡されているからでしょうか。

佐藤仁さん 自分のPCを利用している方でも、会社貸与の方でも基本的にはすべてのセキュリティー対策が重要です。会社貸与の方は会社のシステム担当の方などが対策を実施しており、回答者本人はセキュリティー対策を実施しているかどうか知らないという方がいるかもしれません。
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