セキュリティー対策を行っていない人が年々微増
J‐CASTニュースBiz編集部は、調査を担当したモバイル社会研究所の佐藤仁(ひとし)さんに話を聞いた。
――これまでもテレワークのセキュリティー対策に関する調査はしてきましたか。もし調査していれば、セキュリティー意識に変化があれば教えてください。
佐藤仁さん テレワーク実施者のセキュリティーに関する調査はコロナ禍でテレワークが導入された時期(2021年)から実施してきました。大きな変動はなく、「最新のセキュリティーソフトを利用」「OSやソフトウェアを最新のバージョンにアップデート」「端末ロック(パスワード、指紋認証等)を利用」が4割程度で常に上位です。
また「特にしていない」と回答した方は2021年には17.7%でしたが、2022年は20%、今回(2024年)は21.2%です。つまり、何かしらのセキュリティー対策を実施していない方が微増しました。
――ここ数年大きな変動がないとはいえ、セキュリティー対策を「何もしていない」が約2割、「OSやソフトウェアを最新バージョンへのアップデート」など上位の対策がそれぞれ4割以下という結果です。
担当者としてどう評価しますか。まずまずの安全対策を行っていると前向きに評価しますか。それともリスクが大きいと警鐘を鳴らしたい評価でしょうか。
佐藤仁さん 今回調査では全都道府県でさまざまな職業の方々が調査対象になっています。業種によってセキュリティー対策がさまざまなので、一概に高い、低いと判断することはできないかと思いますが、テレワークで仕事をする際には、セキュリティー対策を実施することをお勧めします。