日本航空(JAL)は2025年3月3日、大阪・関西万博を記念した特別デザイン機「JALガンダムJET」(ボーイング737-800型機)を羽田空港でお披露目した。万博機には公式キャラクター「ミャクミャク」が描かれており、JALとしてはこれで3機目。
式典であいさつした日本国際博覧会協会(万博協会)の高科淳・副事務総長は、23年11月に就航した1号機の議論で、JAL側は「『ミャクミャクが気持ち悪すぎるんだけど、これほんとに載せて大丈夫?』ということを真面目に心配されていた」と暴露。こうした経緯を乗り越えて3号機が実現したことを「本当に大変わくわくする思いでいっぱい」と歓迎していた。
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JALが報道陣にお披露目した「JALガンダムJET」。ミャクミャクとガンダムが「非常に仲良くしている」デザインだ(c)創通・サンライズ
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機体には民間パビリオン「GUNDAM NEXT FUTURE PAVILION」の映像に登場する「RX-78F00/E ガンダム(EX-001 グラスフェザー装備)」のイメージをあしらった(c)創通・サンライズ
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式典であいさつする日本国際博覧会協会(万博協会)の高科淳・副事務総長(c)創通・サンライズ
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ミャクミャクは機体中央部に描かれている(c)創通・サンライズ
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飛行機と同様のデザインを施した2階建てのレストランバスも運行される(c)創通・サンライズ
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ミャクミャクは「気持ち悪い」のか
ミャクミャクとガンダムが「非常に仲良く」
3号機は、JALとバンダイナムコホールディングス(HD)が2月13日に企画を発表した「JAL×GUNDAM FLY TO THE FUTURE PROJECT」の一環だ。外装は、万博でバンダイナムコが出展する民間パビリオン「GUNDAM NEXT FUTURE PAVILION」の映像に登場する「RX-78F00/E ガンダム(EX-001 グラスフェザー装備)」のイメージをあしらった。機体中央には、公式キャラクター「ミャクミャク」も描かれている。内装では、4月上旬にクラス別(クラスJ、普通席)に特別デザインのヘッドレストカバーがつく。
万博期間中、特別機と同様のデザインを施し、天井を開放した高さ約3メートルの2階建てレストランバスも全国にお目見えする。1階キッチンで温かい料理を提供し、2階のレストラン空間で食べられる。
バンダイナムコの桃井信彦取締役によると、パビリオンで「ガンダムシリーズで描いてきた宇宙での暮らし、まだ実現していない科学技術を、新たな未来への可能性としてとらえて描き出す」といい、特別機を通じて「世界中の人々、特に未来を担う子どもたちに、夢と希望と感動と喜びを伝えたい」とあいさつ。ミャクミャクとガンダムが「非常に仲良くしている」と話した。
「そうしたことを乗り越えていただいて、ついに3号機まで」
万博協会の高科氏は1号機をめぐるエピソードを次のように披露した。
「今思い出してみれば、1号機の議論を始めた頃に、JALの方々が『ミャクミャクが気持ち悪すぎるんだけど、これほんとに載せて大丈夫?』ということを真面目に心配されていた」
さらに、
「そうしたことを乗り越えていただいて、ついに3号機まで来ていただき......」
と振り返った上で、今回の3号機がガンダムとのコラボだという点に触れて、
「ミャクミャクも、最近は、くまモンやキティちゃんとか、さまざまにコラボをさせていただいている。これだけ身長差があり、住んでいる世界も違うキャラクターとのコラボは、私自身は初めて」
「私自身もガンダムに育てていただいたこともあり、本当に大変わくわくする思いでいっぱい」
などと話した。
3号機の初便は、3月3日15時35分発の徳島行きJL461便。25年11月頃まで、国内線で運航される予定だ。
(J-CASTニュース編集委員 兼 副編集長 工藤博司)