美容整形で全身麻酔→「認知力低下」体験談相次ぐ 営利主義なれの果て?ずさん「一人二役」手術に美容外科医が提言

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アラーム鳴っても手術続行、「直美」や「シャドウドクター」の問題も

   キーワードとして挙げたのが「直美(ちょくび)」だ。研修医を終えてすぐ美容外科入りする医師が増えている問題で、救急・救命処置を含めトレーニング不足が懸念される。例えば麻酔のかけ方に指導が至らないような、手術数や売り上げ重視のクリニックに勤めることで次のような事態にも。

「私が聞いたいくつかの話によりますと、低酸素の状態をモニターのアラームが知らせているにもかかわらず、対応しないで手術を続行してしまっている場合があって、中には生命の危険な状態に陥って総合病院に救急搬送されることもあるそうです。そんな危険なやり方をしてまでも売り上げを作ることが大事なのかと、非常にショックを受けました」

   某大手クリニックの「売れっ子ドクター」にまつわるエピソードも述べた。水谷氏自身は、このクリニックへの勤務歴がなく、「同業医師との情報交流の場で聞いた」というものだが、次のような内容だ。

「売り上げは良いけれども、麻酔のかけ方が十分でない、とにかく売り上げのために手術を非常に沢山こなすそうです。場合によっては『シャドウドクター』といって別の問題が絡みます。自分が手術を執刀していると見せかけて、複数の手術室を掛け持ちして途中からバトンタッチで他のドクターが手術する。それが患者にバレないように、どんな手術でも静脈麻酔や全身麻酔で患者を眠らせた状態で手術を行うそうです。そうしてでも1日の売り上げを作ることが至上目的になっているんです」
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