アンガールズ、ナイツ塙で注目「ふるさと大使」 報酬はいくらもらえる?実は意外な事実が

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   地元の「ふるさと大使」を務める、お笑いコンビ「アンガールズ」、「ナイツ」の塙宣之さんを巡り、自治体の財政状況を理由に広報番組の打ち切りや、大使の廃止が検討されるとの報道が相次いだ。

   ふるさと大使は地域の魅力を伝えるものだが、費用対効果に厳しい目が注がれている。

  • 美しいふるさとをPRしたい(写真と本文は関係ありません)
    美しいふるさとをPRしたい(写真と本文は関係ありません)
  • 「我孫子市広報動画チャンネル」より
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東海オンエア効果?経済効果は年40億円

   全国ふるさと大使連絡会議によると、「ふるさと大使」は、自治体出身者や地域ゆかりの著名人などに肩書を委嘱し、ふるさと自慢・PRを担ってもらう制度で、「無報酬が原則」としている。一方で、自治体によっては報酬を支払っているケースもある。

   自治体側にとっては、広告で地域のPRをしなくても、出演するテレビ番組やSNSで発信してくれるメリットがあることから、総じて少ない費用で済むと、ふるさと大使が活用されているようだ。

   愛知県岡崎市を拠点に活動する人気YouTuber「東海オンエア」。700万人を超えるYouTubeチャンネル登録者を抱え、2016年に岡崎市の「岡崎観光伝道師」に任命された。同市への経済効果の推計は、年間約40億円、移住者の年間消費額は約2億円といわれ、大きな経済効果が生まれている。

動画制作費184万円の報道にツッコむナイツ塙

   その一方で、2018年から千葉県我孫子市のふるさと大使を務めているお笑いコンビ・ナイツの塙宣之さんは、自身が出演する広報動画の打ち切りが朝日新聞で報じられた。

   YouTubeで公開されている「我孫子市ふるさと大使 ナイツ塙宣之の我孫子市広報動画チャンネル」には、これまで36 本の動画が投稿、8575 回再生されている(25年3月3日朝現在)。動画の制作費は「184万円」と報じられた。

   2月19日のラジオ番組「ナイツ ザ・ラジオショー」(ニッポン放送)では、塙さんが、担当者から我孫子市内の体育館を立て直すため、番組が打ち切りになると説明されていたことを明かした。動画の制作費が184万と報じられたことには、「184万円もかかってるような編集じゃなかった。5000円ぐらいで作れるくらいの動画」とツッコミ。記事で「経費のかからない大使は続けてもらうとしている」との内容に、相方の土屋伸之さんは「ここまで書かなくていいから!我孫子の人、正直すぎない?」と話していた。

「無償の大使継続」に賛否

   広島県府中市では、お笑いコンビ・アンガールズを「府中市ふるさと大使」として、2015年から任命していたが、地元紙の中国新聞が、昨年12月に、府中市が事業などを見直す中で、「ふるさと大使」の事業も廃止対象としたことを報じた。その後、所属事務所へ無償での継続を打診。事務所からも了承を得られたことで、ふるさと大使は継続されることとなった。

   週刊誌「SmartFLASH」によると、府中市担当者の話として、2015年よりアンガールズ側へ年間80万円(税抜き)の報酬が支払われていたという。

   インターネット上では、「芸能人は人気商売ですし、無償の方が世間的な受けも良いでしょう」「故郷を応援する気持ち合ってこその大使 無償でもそれなりにイメージアップにはつながる」と、歓迎の声が。一方で、「市側から無償を提案するってかなり図々しい」「自治体や公共団体ならプロに無償でオファーしても良い様な風潮は良く無いと思う」と、「やりがい搾取」に対する批判もあり、賛否が分かれた。

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