天気予報の花粉情報は精度がどんどん上がっている 顕微鏡で数える、観測機の導入とあの手この手

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気象協会の予測、花粉のピークは3月上旬から

   日本気象協会の2025年春の花粉飛散予測(第4報)(2月19日発表)によると、

・飛散開始は九州から関東の広い範囲で例年並みか遅い。長引く寒波が影響。
・スギ花粉は2月末から急増。多くの地点で3月上旬からピークを迎える。
・飛散量は広い範囲で例年より多く、四国・近畿は例年の2倍以上の所も。

となっている。

   一方、気象予報会社「ウェザーニューズ」は、独自の花粉観測機「ポールンロボ」を全国1000か所に設置している。直径15cmの球体で、空気を吸い込み、それに含まれる花粉をセンサーで見分けて自動観測する。現在のポールンロボは8代目で通信機能を内蔵し、リアルタイムで飛散状況をつかめる。「きめ細やかな情報提供が可能になり、予報精度も格段に向上した」という。

   ウェザーニューズ 第四回花粉飛散予想(2月18日発表)では、関東や九州など1都19県で花粉シーズン開始、来週以降は西・東日本の広範囲で飛散開始、西・東日本ではスギ花粉の飛散開始後すぐに本格化、3月下旬からはヒノキ花粉が増加、飛散量は西・東日本で平年を上回る予想、西日本は過去10年で最多に匹敵するおそれ、とある。

   空模様だけでなく、災害から命を守るためにも「よく当たる」天気予報への期待は大きい。

(ジャーナリスト 橋本聡)

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