JR総持寺駅(大阪府茨木市)に、踏切内で転倒した人を救助した人にお礼を伝えたいとし、「お申し出ていただけませんでしょうか」と呼びかける貼り紙が掲示されている。これがXに投稿されると、「いい話」として注目を集めた。
管轄するJR西日本・高槻統括駅は、J-CASTニュースの取材に「人命に係わる事故を防いでいただき、深く感謝しております」とコメントした。
「列車の通過までに迅速にご対応くださいました」
貼り紙は「高槻統括駅長」の名前で掲示されている。これによると、2025年2月19日7時55分頃、摂津富田駅とJR総持寺駅間の踏切内で、踏切内で自転車と一緒に人が転倒し、踏切非常ボタンが押された。「幸いお客様方の救出により列車と接触する事故を未然に防ぐことができた」という。
特に「転倒してすぐに救助にあたってくださいましたお二方」について、「列車の通過までに迅速にご対応くださいました」とし、感謝を伝えた。しかし、係員が駆けつけたときには救助にあたった2人はすでにその場を立ち去っていたようで、「直接お礼を申し上げることができておりません」という。
「弊社の勝手で大変申し訳ございませんが」としたうえで、「踏切最寄りの摂津富田駅、JR総持寺駅またはJR西日本お客様センターまでお申し出ていただけませんでしょうか」と呼びかけている。
投稿者によると、貼り紙はJR総持寺駅の自動改札機近くにあったという。22日に撮影した。投稿はXで拡散され、28日時点で7万超の「いいね」が付き、「ええ話や」「さらっと人を助けて去っていくヒーローとヒーローにお礼言いたい駅員さん 素敵」「とどきますように」といった声が寄せられた。
高槻統括駅「深く感謝しております」
JR西日本経営企画部広報グループの担当者は25日、J-CASTニュースの取材に、転倒者を救助した人と非常ボタンを押した人の2人を探すために貼り紙を掲示したとし、さらにその後について「救出していただいた方は名乗り出てくださった」と明かした。なお、もう1人の、非常ボタンを押した人は28日現在も申し出がないという。
高槻統括駅は、前出の広報グループの担当者を通じて、「お客様の勇気と行動力に感銘し、列車と人との接触という人命に係わる事故を防いでいただき、深く感謝しております」とコメントを寄せた。
さらに、踏切でトラブルが起きた場合について、
「まずは踏切非常ボタンを押してご自身の安全を守ってください。踏切非常ボタンを押しても直ぐに列車は止まることができませんので、ご注意をお願いします」
と、呼びかけた。
めっちゃええ話やん…( ˇωˇ )
— 柚原橙菜@麻央先輩と誕生日が同じ勢 (@yuzuharatouna) February 22, 2025
JR西日本が御礼をしたいと総持寺駅で告知をしている模様… pic.twitter.com/vBDOlL2liq