花粉症が「転職活動」に影響する人3割超 時期の変更も余儀なく...「企業も選考方法に配慮を」マイナビ・朝比奈あかりさん

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個人が望む1位「花粉症手当の支給」、企業の1位「空調の整備」

――【図表4】では、休職者にとって魅力的な企業の花粉症対策を並べています。一方、【図表5】では、企業の実際の対策を並べています。これを見ると、個人のトップが「花粉症手当の支給」なのに、企業のトップが「空気清浄機など空調の整備」と、両者の間のギャップが目立ちます。

朝比奈あかりさん マイナビの調査では、個人が花粉症対策として実施していることの1位は「マスクを着用する」、2位は「花粉症用の薬を服用する」です。そして、実施していることの中で効果があるものの1位は「花粉症用の薬を服用する」、2位は「マスクを着用する」でした。

企業の有効な対策は、個人が花粉症対策で効果があると感じるものの上位をサポートするような対策であってほしいと思います。ですから、個人が最も望んでいる「花粉症手当の支給」は有効な対策となり得ると考えています。

――なるほど。その有効な花粉症対策を取っているかどうかが、転職先選びに影響することはないのでしょうか。

朝比奈あかりさん もちろん、花粉症対策が充実している企業に魅力を感じる花粉症の求職者はいると考えられますが、あくまで補助的な要素だと思います。

調査では、転職先の決定理由上位は「給与が良い」「休日や残業時間が適正範囲内で生活にゆとりができる」となっています。花粉症対策をはじめ、「福利厚生が整っている」ことは転職先の決め手にもなり得ることですが、給与や休日数などと合わせて、複合的に転職先を判断していると考えられます。
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