小説家の吉本ばななさんが2025年2月25日にXを更新し、Amazonで自身の偽の著作が販売されているとして注意喚起した。
「もちろん法的に訴えます」
吉本さんはXで、「私はこんな本書いてないのでもちろん法的に訴えますが、読者のみなさん間違えて買わないでください。とんでもないことです」とし、Amazonの販売ページを紹介した。
26日現在、そのページは削除されているが、販売ページには、「世界には時間がない: 時間のない世界 時間なき世界」というタイトルの電子書籍が596円で販売されていた。著名として「吉本ばなな」と記されており、発売日は25年2月22日となっていた。
その後、吉本さんはXで「amazonは全く対応してくれません!」と訴え、「カスタマーサービスでは対応不可能だということで、もう一段上のKindleの著作権侵害に関する部署にメールするところまでつないでもらったけど、なんだかアホらしくなってきました」と説明した。
「犯罪を容認してることになります」とAmazon対応のずさんさ批判
また、吉本さんは「とにかく私が書いた本じゃないので、うっかりダウンロードしないようにお願いします」と再び呼びかけ。
さらに、「もちろんAIだと思いますが、Amazonだってこのインチキな本たちを作った人たちだって多少儲けてますよね...」と苦言を呈し、「ほんとうに、こんなことがオッケーになったらなんでもありすぎて、犯罪を容認してることになります。恐ろしい!」とAmazonの対応のずさんさも批判していた。
この一連の投稿には、
「ヘタすると作家さんに対して間違ったイメージや思想を拡散させてしまう」
「AIを悪用する人は今後ともたくさん出るんだろうな」
という声が集まっていた。