立憲民主党は2025年2月24日に党大会を開き、24年衆院選で与党が過半数割れしたことを受けて「政権交代をめざし、総力を結集」することをうたう25年度の活動計画案を採択した。25年夏の参院選では「与党の改選過半数割れをめざす」としている。
立憲は予算案の修正案を提出しており、一度は「武装解除」したものの、与党との協議が進まず野田佳彦代表は「戦闘モード」を宣言。週末の記者会見では与党への対応を「なめんなよ」と憤った野田氏。「品のない言葉」として撤回を表明したが、その数分後に「顔を洗って出直してきやがれこん畜生!と思いましたね」。改めて対決姿勢を鮮明にした。
」一度武装解除→戦闘モードの理由
今国会の争点のひとつが、高額療養費制度の自己負担上限額の引き上げ。立憲は引き上げの凍結を求めている。野田氏はあいさつの中で、
「命がかかっていることをいつまでも決断しないんだったら、私は 一度武装解除すると言いましたけれど、戦闘モードに入りますよ?ここは」
と「戦闘モード」に言及した。
この「武装解除」の話が出たのは1週間ほど前だ。立憲は14日に予算案の修正案を公表しており、野田氏は17日の衆院予算委で
「我々はいたずらに予算を人質に取って、衆院の予算通過を遅らせたり、年度内成立を阻むことはしないと決意している」
と発言。「野党にとって『武装解除』というような話」とも話した。
その間、与党は日本維新の会や国民民主と協議を進める一方で、立憲案に対する回答がない状態が続き、21日の記者会見で協議の状況をめぐる所感を問われた野田氏は「なめんなよ。以上です」と憤った。
国会論戦をテレビで見て「座りながら立ちくらみしました」
野田氏は、この言葉選びを反省したようで、「戦闘モード」発言の直後に
「品のない言葉だから、この言葉は撤回したい。品がない。今日は党大会だから品のない言葉は使いません」
と述べている。ただ、その数分後には、さらに強い言葉が飛び出した。
自民党が国会に提出している政治資金規正法改正案では、企業・団体献金が1000万円を超えた企業名や献金額の内訳を公表するとしている。ただ、公表の対象になる割合は自民全体の5.6%。2月21日の衆院予算委で立憲の長妻昭衆院議員の質問に対して石破茂首相が答弁した。
野田氏はあいさつで、このやり取りに言及した。いわくテレビで見て「座りながら立ちくらみしました」。会場から笑いが起きる中、
「5.6%で何が公開ですか!顔を洗って出直してきやがれこん畜生!と思いましたね!」
と声を張り上げると、失言に気付いたのか「また...」と口に手を当てるしぐさをした上で
「これも厳しく対決していこうじゃありませんか」
と話していた。
(J-CASTニュース編集委員 兼 副編集長 工藤博司)