日本維新の会の兵庫県会議員が、真偽不明の怪文書や秘密会とされた百条委員会の録音 データを、政治団体「NHKから国民を守る党」 の立花孝志党首へ提供していた問題に関連して、元大阪府知事の橋下徹弁護士は維新の会のモラルが低下したのは、国会議員が来てからだったと明かした。
2025年2月24日の「めざまし8」(フジテレビ系)に出演したレギュラーコメンテーターの橋下氏は、「10年前に維新をやめて、僕はいま、党員でも何でもないんですけれども、15年前に維新をつくったという意味では責任を感じています。こういう集団になってしまったと。本当に残念だし有権者の皆様には本当に申し訳なく思っています」とまず謝罪。橋下氏は10年4月に「大阪維新の会」を立ち上げ、12年9月に国政政党の「日本維新の会」を結成した。
飲み食いのルールは「すごく厳しくやってた」が...
維新で有権者の支持を失うようなことが続くのはなぜなのか。橋下氏はこう釈明した。
「自分で政党作ってみた時に、国会議員が来た時からなんかおかしくなったというのは感じてます。まだちっちゃな政党の時は、細かく細かくルールを徹底させた。もちろんルール違反はありましたが、とくに飲み食いとか、そういうことをものすごく厳しくやってたんです」と話す。
ところが、「国会議員が来たとたん、まあ、飲み食いは派手にやるわ、もうお金の使い方、領収書は取らないわ」になったという。「これ大丈夫かなって思って、うるさくうるさく言ったんですけど、国会議員の方は『これが 政治だ』『これが永田町だ』と言って、ずっとやってきたわけです。いまだにそういうふうにやってね、その積み重ねで、(今回のようなことが)ボーンというふうになる。こういう国会議員を見て、地方議員は『こんなこと許されるのか』となるところがあると思います」と手厳しい。
兵庫県議の議員失格ともいうべき行為も、国会議員らのモラルがゆるみ続いてきたからだというのだ。
司会の谷原章介さんが「橋下さん、直しに行ってくれませんか」と水を向けると、橋下氏は「いやあ、僕はそんな能力も力もないですけど」と苦笑いしながらも、まんざらでもなさそうだった。
(シニアエディター 関口一喜)
百条委県議2人が情報提供、維新「ダメージ計り知れない」…党創設の橋下氏「違反集団は解散したらどうや」(読売新聞)
— 橋下徹 (@hashimoto_lo) February 21, 2025
??ハインリッヒの法則。
非課税の金を飲み食いにルーズに使う集団は、結局のところ大きな法違反を犯す。
飲み食いのルール設定が重要な理由。 https://t.co/1I7Oz4uSJ1