営業職を募集する企業が求めていることは?
営業職は自社サービス・プロダクトの認知度や魅力度を高める人材であり、事業成長の推進者です。私自身も多くのお客様の採用支援を行っている身ではありますが、ほとんどの企業が営業職の採用を積極的に実施しています。
特に、プレイヤーとして成果にコミットできる人材と、プレイヤーを束ねて成果最大化を導いていくリーダー/マネージャー候補の募集が多いように感じています。
営業職の仕事のあり方はコロナ前後やAIの台頭によって日々目まぐるしく変化しているものの、求められる素養は普遍的です。端的に言えば、自社の成果と顧客の課題解決を双方向考えながら、win-winを作ることができる力があるか、結果として与えられた成果を創出できるかが求められています。
営業職としてのキャリアアップを希望する人は、これまでどのように数字に向き合ってきたのか。苦しい局面になった時にどのように考えて行動してきたのか。自身の営業に対する考え方や得意な営業スタイル、アカウント管理方法を振り返ることが大切なのではないでしょうか。
また、リモート営業の浸透やAI、セールスイネーブルメントによる効率化など、これからの営業職はその時々の柔軟な思考力と成果追求を同時に持ち合わせた非常に高度な専門職になる可能性が高いと考えています。
そのため求職者は、自らの営業の専門性を高めていく環境を模索する上で、商品力や知名度だけで会社選びをするのではなく、先述した3つの観点が備わっているのか、自身の営業スタイルがその会社の営業組織や文化にマッチしているかを確認することを強くおすすめします。
今後も、営業職の中途入社者にとって魅力的な企業が増えていくことを期待しています。
【プロフィール】
和田大生(わだ・ひろお)
オープンワーク株式会社 マッチング事業部 企業コンサルティングユニット キャリア採用グループ
大学卒業後、2021年にオープンワーク入社。リクルーティングコンサルタントとして、一貫して大手総合コンサルファームや日系大手メーカー、テック系ベンチャー企業などの中途採用を支援する。現在はメンバーマネジメントや自社採用なども奮闘中。