電車でリュック「前抱え」やめてほしいの声 「車内で迷惑な荷物の持ち方」5位、マナー啓発にも変化

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啓発ポスターのリュックの位置が変わった

   リュックの前抱えをめぐる論争はネット上で度々起こっている。また、先に紹介した「2024年度 駅と電車内の迷惑行為ランキング」にランクインした「荷物の持ち方・置き方(鞄・傘等)」の具体例の5位に「鞄等を身体の前で抱える」が入っている。

   手荷物のマナー啓発にも変化がみられるようになってきた。

   23年3月に関西の鉄道事業者19社局が展開キャンペーンでは、「リュックは手に持って」と呼びかけられていて、前抱えを促す文言やイラストがなくなっている。ほかにも、東京メトロ(東京都台東区)が24年5月に掲出した「荷物に気配り」と題したポスターでも、リュックを手に持った人が描かれた。

   一方、リュックとは名指しをしていないが、荷物の前抱えを推奨しているものも。

   西武鉄道(埼玉県所沢市)のウェブサイトで公開されている浮世絵風のマナーポスター「迷惑図絵 その五」では、背中に大きな荷物を背負った男性が周囲に迷惑をかけている様子が描かれている。ポスターにはこんな一文が添えられていた。

「お客さま同士が気遣いあい、快適にご利用いただけるよう、大きな荷物を持ってご乗車される場合は、お荷物が他のお客さまの邪魔にならないよう、体の前にかかえるか、あみ棚をご利用いただくなど、ご協力をお願いいたします」

(リサーチ班 大山雄也)

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