「報じないから代わりに僕が」 財務省解体デモ、人気YouTuberにも波及

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   人気YouTuberのヒカルさんが2025年2月23日、SNSで話題となった「財務省解体デモ」に関する動画を公開した。

「これからは意味のある発信をしていきたいなって」

   ヒカルさんは23日の動画で、21日に東京・霞が関の財務省前で行われた「財務省解体」などを訴えるデモに関する持論を語った。

   ヒカルさんは、自身のもとにデモに関する情報発信を行ってほしいという数百件ものDMが届いたと明かし、「僕は正直政治のこと詳しくないんですけど、これからは意味のある発信をしていきたいなってことで」と切り出した。

   「財務省解体デモ」は、Xでトレンド入りするなどネット上で注目を集めた。大手メディアではテレビ東京のみが報じていたことから、一部から「どうでもいいデモはテレビで報道するのに財務省解体デモはやらないよな」どとする声が上がっていた。

   増税政策や緊縮財政に対する反発を訴えるデモに賛同する声も多い一方で、予算編成は各省庁の概算要求を受け、財務省が政府案を作成し、最終的に国会で審議・決定される。したがって、予算編成の最終決定権は国会にあるため、財務省の解体だけでは予算決定の仕組み自体は変わらず、デモの意義を疑問視する声も根強い。

   ヒカルさんはデモについて「僕も知らなかったんで、財務省解体って何? みたいな」といい、予備校「武田塾」の元塾長で、YouTubeのリアリティー番組「令和の虎」の2代目主宰者でもある林尚弘さんを解説役として、移動中の車内から発信した。

「僕のどうでもいいことYahoo!ニュースになるんですよ」

   ヒカルさんが「結局これ(デモ)、何なんすか?」とすると、林さんは「今生活に苦しい人がいっぱいいるのに、財務省が増税をしようとしてたり。あとは最近、国民民主党の『手取りを増やす』みたいな。『178万円の壁』とか聞いたことあります? 税金かかんなくするライン(の話)」「自民党と公明党と国民民主党でね、1回は幹事長同士、党のナンバー2同士が合意したのに、ギャーギャー言ってね、進んでないの」と概要を説明。

   「財務省が止めちゃってるってこと?」とするヒカルさんに、林さんは「そう。まあ、財務省は経理部長的なポジションだから」とした。

   ヒカルさんは「財務省の人間は、減税したら給料が下がっちゃって、増税した方が給料が上がる、みたいに言われてるんですよね?」とも質問。林さんは「それもね、どこまで本当かわからないんだけど。財務省はやっぱ『 経理部長』だから、しっかり収入を確保して、しっかり借金を返済して手堅く経営してかないと、大変なことになっちゃうよって」とした。

   ヒカルさんは「自分たちが甘い汁吸えるから、残りの大衆は犠牲になってもいいっていう考えはちょっとあるんじゃないですか?」ともするも、林さんは「と思うじゃん? 結構給料安いの、財務省の人たちは公務員だから」とし、いわゆる『 裏金』も現代では難しいのではないかとした。

   「なんでじゃあこれってメディアが報じないんですか?」との質問には、「そこまで大きなことになってない」とした林さん。

   ヒカルさんは「でも、めっちゃデモで30万くらいツイートされてますよね? 急上昇1位の動画、YouTube上でも(話題になっている)」とし、「違和感すごいっすよね。僕のどうでもいいことYahoo!ニュースになるんですよ。なのに、こんな大切なことニュースにならない。どう考えても何らかの忖度が発生してるとしか思えないじゃないですか」と語気を強めた。

   林さんは、「特定の政党のメンバーが多いのかな、とか思われてるかもしれないね。国民からの自然発生なものではなくて、財務省反対派というか」とし、「実際わかんないんですけどね」とした。

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