演出物議の「赤いきつね」アニメCM...料理研究家が実写動画で再現&思い語る CMめぐる批判は「ちょっといきすぎ」

建築予定地やご希望の地域の工務店へ一括無料資料請求

   料理研究家のリュウジさんが2025年2月21日にXで、東洋水産の和風カップ麺「赤いきつね」を食べる様子を映した動画を公開し、注目を集めた。また、自身のユーチューブチャンネルでは、CMをめぐる思いを語った。

  • 料理研究家リュウジさんの動画が話題(写真はイメージ)
    料理研究家リュウジさんの動画が話題(写真はイメージ)
  • 東洋水産のYouTubeチャンネルより
    東洋水産のYouTubeチャンネルより
  • リュウジさんのYouTubeチャンネルより
    リュウジさんのYouTubeチャンネルより
  • リュウジさんのYouTubeチャンネルより
    リュウジさんのYouTubeチャンネルより
  • リュウジさんのYouTubeチャンネルより
    リュウジさんのYouTubeチャンネルより
  • 料理研究家リュウジさんの動画が話題(写真はイメージ)
  • 東洋水産のYouTubeチャンネルより
  • リュウジさんのYouTubeチャンネルより
  • リュウジさんのYouTubeチャンネルより
  • リュウジさんのYouTubeチャンネルより

企画会社、誹謗中傷や虚偽の情報拡散を控えるよう訴え

   「赤いきつね」をめぐっては、声優・市ノ瀬加那さんが演じる女性キャラクターが「赤いきつね」を食べる様子を描いたウェブCM版のアニメーションの内容について、一部から批判の声が上がっていた。

   冬の夜、若い女性が暗い部屋でドラマを見ながら涙を流し、「赤いきつね」を食べ始める。頬を赤く染めながら麺をすすったり、途中で髪をかきあげたり、うどんを食べる口元がアップで映ったりする場面がある。

   2月16日ごろから、この内容に対する批判がSNSで相次いだ。若い女性キャラクターの頬を赤く染めるなどの表現方法について、「気持ち悪い」「こんなに顔赤らめて口元セクシーに描かれても共感できない」などの声が上がった。

   本CMをめぐっては、企画に携わったチョコレイト(東京都渋谷区)が21日にXで、見解を出した。一部で指摘されていた生成AIの使用を否定した上で、「作品の表現は、制作チームと共に検討・制作いたしました」と説明。制作に関わった関係者個人に対する誹謗中傷や虚偽の情報拡散を控えるように求めていた。

「この動画を作ってるクリエイターの気持ちは尊重しないのだろうか」

   こうした中、リュウジさんは17日にXで、CMについて「このアニメが性的だと話題らしいけど 炎上覚悟で言わせて貰うと一昔前のグルメ漫画で育ったから頬を染めて食うのはデフォルトだし全く性的に見えない なんならいつ服が破れて口からビームが出るのかと思った」と反応。

   「これに『不快に思う人を尊重しろ!』って言ってる方、この動画を作ってるクリエイターの気持ちは尊重しないのだろうか」としていた。

   リュウジさんは21日にXで、この主張に対する「リュウジさん試しに、頬にチーク塗って目を潤ませて唇ハムハムしてお揚げ食べてる動画作ってみたら??? そしてそれを客観的に見てみてどうかって」との声を受け、「ご指摘の通り、映像にしてみました」と約35秒の実写動画を公開した。

   アニメCMにならって、頬を赤らめ、ぼんやりした表情を浮かべたリュウジさん自身が「赤いきつね」を食べる実写動画となっており、髪をかきあげたりする様子も再現されている。

   動画に対しては、「酔っぱらいの締めのラーメン」「只の締めのうどんだった件」と面白がる声のほか、一方で「こうやってネタとして昇華しようとしてくるおっさんほんと害ある...なんもおもろくない」「こんなヤツ、小学生の頃クラスに居たなぁ 女子の『嫌』を面白がってるダサい男子」などネガティブな声も目立つ。

「矛先が僕になるなら、僕はそれでかまいません」

   リュウジさんは21日、自身のユーチューブチャンネルで、同商品を使った「緑のたぬき卵油そば」「赤いきつねマヨ混ぜそば」のアレンジレシピを紹介するとともに、動画の終盤では、改めて本件をめぐる思いを語った。

   リュウジさんは「今回の件について、女性が生きにくい世の中・風潮があったということは、すごいわかりました」と理解を示しつつ、CMについては「あくまでアニメ広告」だとも主張した。

「胸ですとか肌とかの露出がなく、そこまで過激な性表現がない作品に関して、僕は規制する必要はないのかなという風に、皆様の意見に目を通しましたが、判断させていただきました」

   CMをめぐる批判については「個人的な見解としてはちょっといきすぎではないかな」。一方で、「女性軽視の風潮」については、「胸にとどめてこれからも活動させていただきたいと思います」と話した。

   自身に向けられる誹謗中傷に心配の声が寄せられているとして、「心配してくださる方、僕は大丈夫です」としたリュウジさん。「世の中、すごく生きにくい方々ばかりだと僕は思っております。僕もかつてそうでした」と自分の経験についても明かした。

 「『男が料理するもんじゃない』とか言われた人間です。僕はある程度の痛みは知っているつもりではあります。矛先が僕になるなら、僕はそれでかまいません」
「もし納得いかないっていう方がありましたら、僕にぶつけてください。その代わり、素晴らしい制作物だったり、クリエイターさんですとか、気持ち悪いと思わない方への誹謗中傷などはしないでいただきたいなっていう風に思います」

   そう呼びかけた。

姉妹サイト